認可保育所に入れない「待機児童」が5年ぶりに増えた。その人数は、2015年4月1日時点で2万3167人。2万人を超えるのは7年連続だ。子育てにかかわる現状とは。 【写真】日本総合研究所・主任研究員の池本美香さん=東京都品川区、瀬戸口翼撮影 少子化にかかわる保育・教育政策などを研究する日本総合研究所調査部の池本美香さんに、保育士の処遇や、海外の保育所事情をきいた。 ――2015年1月の保育士の有効求人倍率(求職者数に対する求人数の割合)は全国平均で2・18倍、東京都は5・13倍。保育士は引っ張りだこです。保育所に入りたくても入れない「待機児童」が問題になり、新たに保育所をつくろうとしても保育士が足りない状況です。背景には保育士の待遇の低さがあるようですが、そもそも、なぜ保育士の給与は低いのですか。 「まず、保育士不足の現状として、政府が1月に打ち出した『保育士確保プラン』では、17年度
文科省が高校生用に妊娠・出産の副教材を配っていましたが、 これまで読者からモヤモヤメールをいただいてやり取りさせていただいていると、厳しい子育て環境に思わず唸ることがあります。そりゃ、モヤモヤは美味しいですよ。離婚の話は特に美味しい。でも、夫があまりに酷いからといって、乳飲み子を抱えて恐らく苦労をするだろう人に、軽々と離婚は勧められない。 やはり、産んでおしまいではないと痛感する。 ※グラフの正誤表。このグラフについての議論のまとめ ⇒ 「妊娠しやすさ」グラフと分野専門家と科学リテラシー - Togetterまとめ 高齢出産のリスクを知らない人がいるのは事実だけれど、子どもを持つとキャリアが断絶させられるとか、二人目・三人目は欲しいけれど経済的に無理だとか、そういうふざけた現実がまだあるわけですよね。そんな中で、安心して子育てができるのか。 産ませるように意識を持っていくのではなく、産んで
1963年、福岡市長浜生まれ。1990年、東京理科大学大学院修士課程(物理学専攻)修了後、電機メーカで半導体デバイスの研究・開発に10年間従事。在職中より執筆活動を開始、2000年より著述業に専念。主な守備範囲はコンピュータ全般。2004年、運動障害が発生(2007年に障害認定)したことから、社会保障・社会福祉に問題意識を向けはじめた。現在は電動車椅子を使用。東京23区西端近く、農園や竹やぶに囲まれた地域で、1匹の高齢猫と暮らす。日常雑記ブログはこちら。 生活保護のリアル~私たちの明日は? みわよしこ 生活保護当事者の増加、不正受給の社会問題化などをきっかけに生活保護制度自体の見直しが本格化している。本連載では、生活保護という制度・その周辺の人々の素顔を紹介しながら、制度そのものの解説。生活保護と貧困と常に隣り合わせにある人々の「ありのまま」の姿を紹介してゆく。 バックナンバー一覧 食事を
担任している小2女児が、 「あのね先生、ラッスンゴレライって、韓国にめいれいされて日本の悪口を言ってるんだよ」 と、“教えて”くれたのが連休前のことになります。 思わず 「……誰が言ってたんですかそんなこと」 「お父さん」 お父さんか……。 いや、まあ、さして人間関係が広くもない2年生のこと、「やっぱりそうか」という思いも正直あったのですが。 しかし、高校生・大学生ならいざ知らず、まさかいい歳こいた三児の父がそんな「ネットde真実」めいたことを娘に得々と言って聞かせるはずはなかろう、という願望めいた思いもあったりなかったり。 淡い願望は打ち砕かれたわけですけども。残念ながら。 まあ、学級担任が、ご両親の言うことを真っ向から否定するようなことを言うのも好ましくない(逆に言って、保護者が担任批判を始めると、担任は非常に困りますし)ので、その場は言葉を濁してしまったのですが。 しかし、本日、8.
虐待の被害に遭う子どもが増加するなか、子どもを育てる里親をどう増やすかが課題となっていますが、NHKが全国の自治体にアンケート調査を行ったところ、40%以上の自治体で、夫婦が共働きの場合は里親になれないといった制限を設けていることが分かりました。 専門家は「共働きの夫婦でも子育てがしやすいよう、育児休業を適用するなど現実にあった見直しを行う必要がある」などと指摘しています。 国は、子どもたちができるだけ家庭的な環境で育つのが望ましいとして、15年後までに一定期間子どもを育てる里親などへの委託率を30%以上にする目標を掲げていますが、現在の委託率は15%余りと先進国の中でも著しく低い状態が続いています。 NHKはことし3月、児童相談所がある全国69の都道府県や政令市などに里親に子どもを委託する条件などについて調査を行い、67の自治体から回答がありました。 この中で、全体の42%に当たる28の
当事務所の児玉が担当している「故郷は日本。日本しか知らない」 山梨生まれのタイ人少年 退去処分の撤回求め提訴として共同通信で紹介された事件、第一回口頭弁論期日が本日開かれました。 入国管理局職員が彼に「帰れ」と言ったそうですが、タイに行ったことすらない彼にとって、タイに行けというのは「帰る」のではなく、追放です。 裁判は続きます。是非注目をお願いします。 以下、本人が述べた意見陳述です。堂々と述べ、傍聴席に詰めかけた支援者の中には涙を浮かべている方もいました。 直筆の画像も末尾に貼り付けます。 ============================ 僕は平成12年1月21日に、甲府で生まれました。お父さんの記憶も、甲府に居たという記憶もありません。お母さんと一緒にあちらこちらで暮らし、11歳になる少し前に甲府に引っ越して来ました。甲府ではオアシスというボランティアの団体がやっている「子ど
イルミネーションの影で 私の住処は港区である。 港区といえば、各国の大使館や高層マンションの建ちならぶ高級住宅地、六本木や赤坂などのおしゃれな街、といったイメージが強いかもしれない。確かに、街を歩けば、TVドラマのなかに出てくるような素敵な眺めをそこここで見ることができる。東京タワーのベストショットを撮ろうとカメラを構えている人たちにぶつかりそうになることも多い。 Photo by iStock.com この街には、必ずしも豊かではない人びとも暮らしている だが、この街には、必ずしも豊かではない人びとも暮らしている。そして、さらにもう少し目をこらせば、同じ空間に生きているのに、まるで見えない存在のように扱われている人びとの姿も見えてくる。例えば、観光にやってきた人びとが歓声を挙げてカメラを構える東京タワー下の道路沿いには、路上を生活の場にしている人がしばしばじっと座り込んでいる。観光客も通
本連載では、これまで、シングルマザーについて2回の記事を通じて実情をお伝えするとともに、政策提言などをしてきました(「ひとり親家庭の悩みは、収入の低さと時間のなさ」「働くシングルマザーのリアル 地方都市で暮らす」)。今回は、シングルファザーの課題を取り上げます。宮城県仙台市在住で、東北の父子家庭支援を行っている、NPO法人・全国父子家庭支援連絡会・村上吉宣(むらかみ よしのぶ)さん。読者と同世代。35歳のシングルファザーで、2人のお子さんを育てています。 ひとり親家庭の「気負いの大きさ」を知ってほしい 治部 共働き家庭とひとり親家庭は、保育園や学童保育などで接点があります。両者が自然に関わっていくために必要な「心構え」があるとすれば、どのようなものでしょうか? 全国父子家庭支援連絡会・村上吉宜さん(写真右) 村上さん(以下、敬称略) 共働き夫婦もひとり親も、どちらも子育てしながら働く親であ
6人に1人の子どもが、貧困に陥っている――8月29日に「子供の貧困対策大綱」が出されるなど、近年注目を集めている「子どもの貧困」。支援者だけでなく、当事者である子ども、そしてその親への取材を重ね、「子どもの貧困」の実態に迫った『チャイルド・プア~社会を蝕む子どもの貧困~』(TOブックス)が出版された。なぜ「子どもの貧困」は放置されてきたのか。そして今後の支援はどう考えるべきなのか。著者の新井直之氏にお話を伺った。(聞き手・構成/金子昂) ―― 「子供の貧困対策大綱」が出され、「子どもの貧困」への注目が集まっています。子どもの相対的貧困率は16.3%、つまり「6人に1人」が貧困という衝撃的なデータがありますが、本書に収録されている4人の当事者の話は、データからは見えにくい、「子どもの貧困」の問題の根深さを感じさせるものでした。 特に深刻なのは、ひとり親家庭です。貧困率は54.6%。先進国で最
離婚した夫婦の子を裁判所の執行官が一方の親から強制的に引き離す「直接強制」について全国の裁判官らが協議し、学校や通学路などで行っていた強引な執行を取りやめることを決めた。 子どもへの悪影響を防ぐため、執行場所は自宅を原則とする。直接強制のルール化は初めてで、最高裁が5月中にも全国の裁判所に周知する。子どもを車などと同じ「動産」とみなす執行の改善が期待されるが、法制化を求める声も強い。 直接強制は、家庭裁判所の審判などで子どもの引き渡しを命じても親が従わない場合などに、地裁の執行官が子どもの元に出向いて引き離し、もう一方の親に渡す仕組み。 民事執行法に基づき、子どもを「動産」とみなす直接強制を違法とする司法判断もあり、10年前まではほとんど行われていなかったが、子を巡る夫婦間の対立の激化を背景に急増し、2010年は120件、11年は132件に上った。 直接強制の執行方法に関する規定は
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[読了時間:5分] 今ではTechWaveの夏の代表的イベントになったITの祭典「花テック」。今から2年前に浅草の老舗遊園地「花やしき」を借り切るというそのイベントの最初の打ち合わせのために、TechWaveの副編集長(当時)のマスキンこと増田真樹さんと、花やしきの事務所を最初に訪れたときのことだ。 事務所の端の狭いソファーセットに腰をかけ、小さいテーブルの上に花やしきの地図を広げ会場の説明を花やしきの担当者から受けていた。マスキンの膝の上に座っていた赤ちゃんが突然地図に手を出して引っ張った。「あーあ、ごめんなさい!」・・・。 僕自身は、マスキンが打ち合わせに子供を連れてくることには慣れていた。電話でマスキンと話をしていても、赤ちゃんが電話の番号ボタンを突然押して「ピッ」「ポッ」という音で話が中断されることもよくある話だった。でも花やしきの担当者は驚いたに違いない。打ち合わせに赤ちゃんを連
いつもの風景 保育園のイベントへ行くと、子供たちの作品が並べられている。でも、みんな同じに見える。作った本人(3歳の娘)でさえ、名札を確認しなければ、ときには区別がつかないくらい似ている。 卵パックで作ったワニ、段ボールで作った携帯電話、新聞紙と毛糸で作ったカレーライス等々。 色を塗ったり、シールを貼ったりは、確かに子供の自由だ。各作品にオリジナリティがあるのは間違いない。娘に「これ、作ったんだよ」と言われれば、純粋に一つの作品に対する評価ができるので、「おぉすごいね!」と心から言える。具体的に僕自身がなにかに困っている、というわけでもない。 ミッキーマウスやキリンを作ったら絶賛してあげるのに でも、先週の金曜にカナダ・トロントの視察報告会へ行き、「多様性」というテーマを意識するようになった。トロントでは子どもの個性が最大限に尊重され、子どもそれぞれが持っている力を、のびのび発揮できるよう
文部科学、国土交通、警察の三省庁は二十日、公立小学校の通学路約七万カ所の点検で、児童が事故に遭う恐れがあり、横断歩道や信号の設置など安全対策が必要な地点が約六万カ所あったと発表した。文科省は今後、点検結果を精査して詳しい状況を公表する。地方自治体には、危ないとされた地点での具体的な安全対応方針を十一月末までに検討するよう求める。 全国の公立小学校や特別支援学校小学部の九割程度に当たる約二万校の通学路のうち、事故の危険が考えられる約七万カ所で、八月三十一日時点の点検結果をまとめた。具体的には、道幅が狭かったり見通しが悪かったりする地点のほか、踏切や歩行者の待機スペースがない交差点、交通量が多いのに狭い歩道が片側にしかない区間なども点検対象とした。 その結果、横断歩道や信号、歩道の設置、児童を安全に誘導する人員の配置を増やすなどの安全対策が必要な地点は、約六万カ所に上った。残りの約一万カ所は、
1963年、福岡市長浜生まれ。1990年、東京理科大学大学院修士課程(物理学専攻)修了後、電機メーカで半導体デバイスの研究・開発に10年間従事。在職中より執筆活動を開始、2000年より著述業に専念。主な守備範囲はコンピュータ全般。2004年、運動障害が発生(2007年に障害認定)したことから、社会保障・社会福祉に問題意識を向けはじめた。現在は電動車椅子を使用。東京23区西端近く、農園や竹やぶに囲まれた地域で、1匹の高齢猫と暮らす。日常雑記ブログはこちら。 生活保護のリアル みわよしこ 急増する生活保護費の不正受給が社会問題化する昨今。「生活保護」制度自体の見直しまでもが取りざたされはじめている。本連載では、生活保護という制度・その周辺の人々の素顔を知ってもらうことを目的とし、制度そのものの解説とともに、生活保護受給者たちなどを取材。「ありのまま」の姿を紹介してゆく。 バックナンバー一覧 生
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