昨晩のクローズアップ現代は、「多重介護」の深刻な現実に迫っていた。 「実の親と義理の親」、「親と配偶者」など、1人で複数の家族を介護する“多重介護”。 要介護者の増加と介護期間の長期化、そして少子化による介護者の減少を背景に急速に広がっている。 しかし、要介護度が「2」以下だと施設への入所は難しい。 また、「3」以上でも、特養ホームの費用が払えず、在宅で介護せざるをえない人も多い。 医療や福祉も“多重介護”の負担を考慮して支える仕組みは少なく、事態は深刻化している。 「日本ケアラー連盟」が4年前、全国2千人のケアラーを対象に初めて行った調査によると、実に25%が複数のケアを担っていた。 「医療・介護は在宅で」という流れが進む中、どうすれば介護者の負担を減らすことができるのか。 最新の調査から実態を浮き彫りにし、課題を検証する。 寝たきりの父親と足腰の弱った母親の面倒を付きっきりで見ている独
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