米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は14日、米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が米証券大手メリルリンチを440億ドル(約4兆7000億円)で買収することで合意した、と伝えた。 バンカメと英銀行大手バークレイズは経営危機の米証券大手リーマン・ブラザーズの買収を検討したが、米政府の支援が望めず難しいとの判断に傾き交渉は不調に終わった。リーマンの救済策をめぐる官民協議は難航しており、経営破綻(はたん)の恐れが強まっている。 サブプライム住宅ローン問題に端を発した金融危機は経営体力の弱った米金融大手の淘汰(とうた)と大型再編に発展する様相だ。 バンカメは、リーマン同様にサブプライム問題関連の損失拡大に苦しむメリルの買収に転じた。ニューヨーク市場のメリルリンチ株は、12日の終値が17.05ドルで、1週間前に比べて4割近くも下落していた。(共同)