横断歩道を自転車で渡っていた男性を乗用車ではねて死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた男性被告(43)=兵庫県=の判決が15日、大阪地裁であった。水島和男裁判長は「横断中の被害者を確認できたかどうか合理的な疑いがある」と述べ、無罪(求刑懲役1年8カ月)を言い渡した。 男性は2008年11月17日未明に大阪市東住吉区の府道交差点を乗用車で運転中、横断歩道を自転車で渡っていた被害者をはねて死亡させたとして起訴された。男性は捜査段階で起訴内容を認めたが、公判では「交差点は見通しが悪かった」などとして無罪を主張していた。