アニメやゲームの登場人物などになりきる「コスプレ」愛好家の間で、公共スペースを利用した撮影会が人気だ。 衣装に合った絵づくりを楽しめるのが魅力といい、ルネサンス様式の重文・京都府庁旧本館(1904年完工、京都市上京区)では、一昨年2月の一般開放後、利用はコスプレ撮影が最も多い3割超を占める。一方、通行の妨げになるなどマナーの問題から立ち入りを禁止する施設も出てきており、新たな摩擦を生んでいる。 第3日曜日を「コスプレの日」としている大阪府河内長野市の植物園「府立花の文化園」で15日、人気漫画「進撃の巨人」の登場人物になりきったファンら約50人が集まった。目的は、人類に襲いかかる巨人に対し、森の中で立ち向かう若者を再現した撮影だ。大阪市鶴見区の女性会社員(25)は「作品の雰囲気にピッタリ。いろんな構図の撮影が楽しめる」と満足そうだった。 京都府庁旧本館では11月末までの撮影利用118件のうち