スイスの山岳リゾート、サンモリッツとツェルマットを約8時間かけて結ぶ「氷河特急」。大きな窓とスイス国旗をあしらった赤い車体が特徴の観光列車は、世界各国から訪れる観光客の人気を集めている。 日本を代表する鉄道模型ブランドの一つ「KATO」から、この列車のNゲージ鉄道模型が「アルプスの氷河特急」として発売されたのは2013年の春。約2年半が経った今も「ずっと売れ続けています。造っても造っても売れるんです」と、製品を企画したカトーの営業部副部長、関良太郎さんは語る。 これまでの販売数は日本国内と欧州でほぼ半々。日本での人気が高く、海外旅行で乗ることも多い列車だけに「いわゆる鉄道ファンではない方が、旅行で乗った列車が模型になっているのを見て手にしていただく機会も多い」(関さん)といい、従来の模型ファンとは異なる新たなユーザー層を開拓している。 日本の「Nゲージ」はガラパゴス規格 欧州での売れ方は日
