ハローワークの求人票を巡って、記載された労働条件と実際の賃金が違うなどとして全国のハローワークに相次いで苦情が寄せられ、その件数は昨年度、少なくとも6600件余りに上っていることがNHKの取材で分かりました。 ハローワークの求人票は、会社が申請した賃金や休日などの労働条件をもとに作られ、働く人は、この内容を頼りに就職活動をします。 NHKが、全国47の労働局に取材したところ、求人票の記載内容と実際の労働条件が違うなどとしてハローワークに寄せられた苦情の件数が、昨年度、全国で少なくとも6641件に上ることが分かりました。 苦情の内容は、賃金が求人票の記載内容より大きく下回っていたり、社会保険に加入できなかったりしたケースが目立つということです。 また、求人票では正社員として募集しながら、実際はアルバイト契約だったというケースもあったということです。 厚生労働省によりますと、背景には、人を集め
ドイツ東部ザクセン・アンハルト(Saxony-Anhalt)州デレンブルク(Derenburg)の農場で「精密農業」を実践するクラウス・ミュンホフ(Klaus Muenchhoff)さん(2013年7月3日撮影)。(c)AFP/BENOIT TOUSSAINT 【7月25日 AFP】ドイツ東部ザクセン・アンハルト(Saxony-Anhalt)州デレンブルク(Derenburg)で農業を営むクラウス・ミュンホフ(Klaus Muenchhoff)さん(60)は黄金色に輝く畑に入れるトラクターの準備に余念がない。 ミュンホフさんの堂々たるトラクターたちはただの鉄の怪物ではなく、数センチの精度で作業できる衛星誘導式の無人トラクターだ。疲れを知らず、視界不良も関係ない。効率良く作業することで走行距離を短縮して燃料費を抑え、さらには収穫量も向上する。 ミュンホフさんは10年前、現在注目を集めている農
「同化と他者化」、普通の人にはまったく意味の分からないタイトルだと思いますが、副題にあるように戦後の沖縄の本土就職者について調べた本で非常に面白いです。タグに「歴史」をつけましたし、本屋の近現代史のコーナーに並んでいることも多いのですが、著者は1967年生まれの社会学者で社会学の本になります(すごい今更だけどやはり「社会学」のタグをつけるべきなのか…?)。 1950年代後半の、ちょうど日本で高度成長が始まった頃から、1972年の沖縄の本土復帰の時期まで沖縄の若者の多くが本土へと就職のために渡りました。1970年にはおよそ18万人の人口移動がありました(そのすべてが本土就職ではありませんが)。 ところが沖縄から出て行く人間と沖縄に入ってくる人間の数はほぼ釣り合っていて、就職のために本土に渡った者の多くがUターンしていることもわかります。 このような事実を聞くと、おそらく次のようなストーリーが
地域別最低賃金で働いた場合の実質的な収入が生活保護給付水準より低くなる「逆転」状態が11都道府県で生じ、2012年度の最低賃金引き上げ実施後より5府県増えたことが22日、分かった。13年度の改定額を議論する中央最低賃金審議会の小委員会に厚生労働省が示した。 生活保護費のうち、家賃などの住宅扶助費が増えたことや社会保険料の引き上げで働く人の手取り収入が減ったことが影響した。逆転は12年度の最低賃金引き上げで11都道府県から6都道府県に減ったが、最新のデータでは改定前に逆戻りした。最低賃金の収入の方が低いと労働者や保護受給者の働く意欲をそぐとの批判があり、政府は賃金底上げで早期解消を目指す。8月から実施される生活保護の支給基準引き下げが今後の調査に反映されると、逆転解消は進みそうだ。 新たに逆転が判明したのは青森、埼玉、千葉、京都、兵庫の5府県。北海道、宮城、東京、神奈川、大阪、広島と合わせ、
昨年の紅白歌合戦の圧巻は、何といっても美輪明宏の「ヨイトマケの唄」であった。少年時代の美輪が見た、彼の友達と工事現場で働くその母親の姿。地の底からうなるような美輪の歌声にショックを受けた。 美輪がこの歌を作ったのは、炭鉱の町でコンサートを行ったのがきっかけであった。炭鉱で働く人々を前に、「自分にはこの人たちに歌える歌がない」と思ったことから、「ワークソング(労働歌)」として作ったのがこの曲だという。 かつて各地の炭鉱では、労働者による「うたごえ運動」がさかんであった。各地から集まり、過酷な労働条件の下で働き、密集した地域に暮らした人々が声を一つにする。「ヨイトマケの唄」の迫力の背景には、炭鉱で働く人々の歌声があった。 炭鉱の町で行われたのはコーラスばかりではない。小説、詩や短歌、演劇や舞踏など、さかんなサークル運動が行われた。このような運動の全国的な交流を通じて、労働者の連帯を目指したのが
通常、人身売買は密かに行われる犯罪であるため、法執行関係者、一般市民、あるいは福祉関係者が、人身売買の被害者や犯罪計画に直ちに気付くことが難しい場合もある。被害者が逃げ出して警察に訴え出た例もあるが、多くの場合、被害者は同行者なしで職場を離れることができず、家族、友人、あるいは一般市民との接触を禁じられている。 一般市民、法執行関係者、または福祉機関が、地元で人身売買計画が進行していることに気付く要因は多数ある。 性的搾取のための人身売買 性的搾取のための人身売買の被害者は、街頭、あるいは売春宿、ストリップ劇場、ポルノ撮影所など性風俗業施設で見つかることが多い。そうした施設は、次のような事業を装っていることがある。 * マッサージ・パーラー * エスコート・サービス * 成人向け書店 * モデル・スタジオ * バー、ストリップ劇場 強制労働のための人身売買 強制労働の被
コートジボワール・アビジャン(Abidjan)で水を運ぶ子供たち。道沿いには児童労働の撲滅を訴える看板が見える(2012年4月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/SIA KAMBOU 【6月14日 AFP】国際労働機関(International Labour Organization、ILO)は12日、同日の児童労働反対世界デーに合わせて報告書を発表し、世界の児童家事労働者が1050万人に上ることを明らかにした。報告書によると、奴隷に近い労働環境となっている可能性があり、うち650万人が5~14歳、またその約75%が少女だという。 ILOの児童労働撤廃計画の責任者、コンスタンス・トーマス(Constance Thomas)氏は、「多くの児童家事労働の現状は、子ども権利の重大な違反であるだけでなく、多くの国家または国際的な発展目標の達成における障害になっている」と述べ、児童労働の搾取をなく
仏パリ(Paris)でたばこを吸う女性(2012年9月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/ERIC FEFERBERG 【6月6日 AFP】たばこを吸う従業員を雇用した場合、吸わない従業員と比べて1人当たり年間6000ドル(約60万円)近くの追加費用が発生するとした米国の研究結果が、3日の英専門誌「タバコ・コントロール(Tobacco Control)」に掲載された。 喫煙者の場合、健康問題による欠勤や、たばこ休憩による生産力の低下、医療費の増加などにより、多くの追加費用がかかるという。 米オハイオ州立大学(Ohio State University)の公衆衛生学部とモリッツ法学部(Moritz College of Law)に所属するミカ・バーマン(Micah Berman)氏率いる研究チームは論文で「喫煙者の雇用による超過費用は、最良推定値で年間5816ドル(約58万円)になる」と述べ
そのとき私は十七歳で、スーパーマーケットのレジ打ちをしていた。その店には万引きを示す暗号があって、「まるいち」というのだった。それを伝言ゲーム式に伝えるのだ。私がアルバイトをしているあいだにその暗号を聞いたのは一度きりだった。私はなんだかどきどきしながら、それを同じレジにいた仲間に伝えた。 それから少し経って、控え室でポップを書いていると、帳簿をつけていた店長が、このあいだ万引きいたよね、と言った。いましたねと私はこたえた。店長は当時としても旧式の、大きなPCに向かったまま話した。 万引きの損害は痛いし、窃盗は犯罪だし、だから俺は腹を立てるわけだけどさ、子どもの、子どもっていうか高校生くらいまでの子の万引きって、気持ちの上で引きずることはないんだ。なんていうか、子どもの万引きは、商品が欲しくてやってるんじゃないのが大半で、ものがわかってなくってゲームっぽくやっちゃうとか、仲間がやれって言う
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2013年06月07日 (金)「マタニティハラスメント」で初の電話相談 妊娠や出産をきっかけに職場で嫌がらせや不当な扱いを受ける「マタニティハラスメント」をご存知ですか?女性にとってはパワハラ、セクハラに次ぐ3大ハラスメントとも言われています。先月、このマタニティハラスメントに関する初めての電話相談が全国で行われました。 このため「マタニティハラスメント」を初めて前面に打ち出して、先月27日、28日の2日間、全国の事務所で一斉に相談を受け付けました。対応したのは労働問題に詳しい女性の相談員たちです。受付が始まるとさっそく「切迫早産で2週間会社を休むよう医師の指示を受けたところ、社長から”休みがちになるのは迷惑だ”と言われ勤め続けられるか心配です。育児休業も取りたいのですが、会社に規定もありません」という相談が寄せられました。相談員は「妊
バウアーの課題 政治的解放の限界 福音書 「革命的実践を正しい関係の〜」についての解説 前日のつづき。 的場昭弘による「ユダヤ人問題によせて」解説編。訳と解説が交互するので、区別できるように、冒頭に[訳]と[解説]をつけました。 新訳 初期マルクス――「ユダヤ人問題に寄せて」「ヘーゲル法哲学批判‐序説」 作者: カール・マルクス,的場昭弘 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2013/02/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る バウアーの課題 [訳] したがってバウアーは、一方でユダヤ人は国家市民として解放されるべく、人間はユダヤ教を、宗教一般をやめるべきだと主張しているわけである。他方でその結果的な形だが、彼にとって重要なことはもっぱら宗教をやめるために、宗教を政治的にやめることである。宗教が前提としている国家はもはや真の国家でも、現実の国家でもない。「当然
新興住宅地に集中的に建設された避難者用の仮設住宅(中央部の青や白色の屋根など)(福島県いわき市で、読売ヘリから)=大原一郎撮影 東京電力福島第一原発事故に苦しむ福島県は、28日の双葉町の避難指示区域再編で大きな節目を迎える。 長期避難者の受け皿となるのは同県いわき市。その人口33万人の街が今、人口急増に揺れている。双葉町などの周辺住民約2万4000人が流入、戸建てを購入する動きが進んでいる。地価上昇も起き、医療機関では患者増加で労働環境が悪化、看護師不足などの影響も出始めた。 小高い丘にある中央台地区の分譲地。計2400人が暮らす仮設住宅が12か所、避難自治体の仮役場やプレハブの校舎も相次いで建設された。「住宅、商業用地ともに一気に申し込みが殺到した。一時的にバブルが起きた」。開発した都市再生機構(UR)いわき営業所の浅野雅之所長(50)はそう語る。 エリアは約530ヘクタール。分譲は30
1984年、福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。専攻は社会学。学術誌のほか、「文藝春秋」「AERA」などの媒体にルポ・評論・書評などを執筆。 著書に『漂白される社会』(ダイヤモンド社)、『はじめての福島学』(イースト・プレス)、『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)、『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』(同、佐藤栄佐久との共著)、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店、編著)など。 第65回毎日出版文化賞人文・社会部門、第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。 対談 漂白される社会 売春島、偽装結婚、ホームレスギャル、シェアハウスと貧困ビジネス…好奇の眼差しばか
「受賞の知らせを受けた時、振り込め詐欺かと思って、ここ金ないで、って言いそうになった」と話す谷合佳代子館長=大阪市中央区北浜東のエル・ライブラリー 【阿久沢悦子】ユニークで社会的に意義のある図書館活動を表彰する「図書館サポートフォーラム賞」に、大阪市中央区の大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)の谷合佳代子館長(55)が選ばれた。明治期以降の関西の社会・労働運動関係の資料がそろう。前身となる「府労働情報総合プラザ」が5年前に廃止となり、府… 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。PR情報
ブログ論を書くような人は基本的にブログを続けていて、何でもネタにできる強靭さを持った人たちだ。 そういう人たちの書くブログ論はアウトプットに肯定的なものになり、なんだかブログを書くことが素晴らしいもののように思えてくる。でもアウトプットってそんなにいいもんか? たしかに考え方の整理には役に立つ。そもそも僕のように書かなければうまく考えがまとめられない愚鈍な人間も居る。僕は仕事中でも山のようにメモを書くが、それは伝達事項などではなくただ単に自分の行動、やるべきこと、目的、最適線を文章にしないと自分でうまく整理ができないからそうしているだけだ。 そういう人たちはたしかに文章を書くことで整理ができる。でも書くのは、基本的に肉体労働なのだよ。頭で考えたことを、文字にして、整える。それってひどく面倒くさいじゃん。時間もとるよ。それを人に読めるように、面白さをもったものにしようとおもったら、それだけ時
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