【2013年3月22日 NASA/ESA】 宇宙全体に満ちている「宇宙マイクロ波背景放射」は、宇宙誕生時の名残を伝える微弱なマイクロ波だ。この宇宙マイクロ波背景放射を欧州の天文衛星「プランク」が最高精度で観測した全天マップが発表され、宇宙の年齢や構成割合など、宇宙の歴史に関わる新しい数値が求められた。 「プランク」による宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の全天マップ。標準モデルと合致しない温度分布の非対称性(カーブ線)や大規模な低温領域(白い囲み)が見られる(図では着色して強調)。過去の観測でも示唆されていたものが、今回はっきりと確認された。クリックで拡大(提供:ESA and the Planck Collaboration) 今回の観測研究から、宇宙の構成の割合が新しく求められた。クリックで拡大(提供:ESA and the Planck Collaboration) 欧州の天文衛星「プ