開花したウミヒルモ。3本に分かれた白いヒゲのような部分が「柱頭」。花びらはない=国立科学博物館提供 【山本智之】環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている海草の一種「ウミヒルモ」(トチカガミ科)の花を人工栽培下で咲かせることに、国立科学博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市)が成功した。自然界では春から秋にかけて咲くとされるが、植物園での開花は国内で初めてという。 ウミヒルモは青森県以南の海に分布し、波の静かな内湾の浅瀬に生える。 独特の形をした小判形の葉が特徴で、砂地の海底下に細長い地下茎を伸ばして育つ。沖縄ではジュゴンのエサになる海草の一つとしても知られている。 続きを読む関連記事海の絶滅危惧、選定へ 16年度めどレッドリスト5/30ニホンウナギ、「絶滅危惧種」に 環境省レッドリスト2/1絶滅危惧、世界で2万種に COP11に合わせ更新10/17(今さら聞けない+)絶滅危惧