苦しんできた就職氷河期世代を支えたい ひきこもり、親の高齢化、心身不調の40-50代…官民連携で支援充実
生活苦から心中を図り、同居の母親=当時(70)=を殺害したとして承諾殺人罪に問われた無職、大沢久美子被告(42)の判決公判が16日、札幌地裁であった。佐伯恒治裁判官は、判決理由で「かけがえのない命は戻らず悪質だが、反省しており、母の承諾もあった」として懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。 検察側冒頭陳述や被告の供述によると、2人は生活保護を受けていたが「仕事が見つからず、お金だけもらうのは心苦しい」と平成23年4月に辞退した。保護費をためた100万円が24年5月に底を突き、大沢被告は病気の母親から「おしまいにしよう」と持ち掛けられ心中を決意した。佐伯裁判官は、「困ったら周囲に相談することも必要だ。生活を立て直し、母の分もしっかり生きるように」と言葉を掛けた。 判決によると、大沢被告は24年9月、札幌市の自宅アパートで母親の英子さんとの心中を計画。練炭に火を付け、
【ベルリン=工藤武人】2000年から07年にかけ、ドイツ各地でトルコ系やギリシャ系移民ら10人がネオナチ・グループに射殺された連続殺人事件の裁判が、ミュンヘン上級地裁で始まり、「世紀の裁判」(DPA通信)として独社会の強い関心を集めている。 ナチスの過去克服に努めてきた戦後ドイツが、ネオナチの脅威に目を背けていた現実を突きつけているためだ。 ニュルンベルクやハンブルク、ミュンヘンなど国内各地を舞台にした連続殺人事件では、トルコ系移民8人、ギリシャ系移民1人、ドイツ人女性警察官1人が犠牲になった。検察当局は、一連の事件は、「国家社会主義地下組織」を名乗る旧東独テューリンゲン州で設立されたグループの男女3人の犯行と見ている。3人は97年から11年にかけて、銀行強盗14件、複数の爆発事件も起こしたとされる。 同地裁では6日、殺人の共謀罪などに問われている女性メンバーのベアテ・チェーペ被告(38)
求刑超えの一審判決破棄=懲役14年、発達障害被告減刑−殺人罪・大阪高裁 求刑超えの一審判決破棄=懲役14年、発達障害被告減刑−殺人罪・大阪高裁 姉を刺殺したとして殺人罪に問われ、大阪地裁の裁判員裁判で「被告がアスペルガー症候群で社会的受け皿がない」ことを理由に求刑を4年上回る懲役20年の判決を受けた無職大東一広被告(42)の控訴審判決が26日、大阪高裁であった。松尾昭一裁判長は一審判決を破棄し、懲役14年(求刑懲役16年)を言い渡した。 松尾裁判長は被告の責任能力を認める一方で、「犯行にはアスペルガー症候群の障害が大きく影響している」と指摘。その上で、アスペルガー障害者の出所後の生活について、「公的機関による一定の支援態勢が取られており、障害の受け皿がないとはいえない」と判示した。 一審は、「社会復帰後の社会的受け皿が用意されておらず、再犯が強く心配される」としていた。患者や支援者団体
米ニューヨーク(New York)市、タイムズスクエア(Times Square)に林立するビルと、ビルボード(2012年12月27日撮影)。(c)AFP/Stan HONDA 【12月29日 AFP】米ニューヨーク(New York)市のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長は28日、警察学校の卒業式で、同市内で今年これまでに発生した殺人事件の件数は414件で、統計を取り始めた1963年以降、年間の発生件数が最少にとどまる見通しであることを明らかにした。銃による暴力が横行する米国で、わずかながらもの朗報といえる。 今年、同市内で起きた殺人事件は昨年の515件から約19%減少。同市長が就任した2002年と比べると、約35%の減少になる見込みだ。ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)前市長が就任する4年前の1990年には、同市では年間2245件以上の
昆虫の標本を手にする加野猛容疑者=2005年9月撮影記者会見で唇をかみながら質問に答える新美恭生本部長=22日午後10時26分、富山市の県警本部 殺人・放火事件から2年8カ月。殺人容疑などで逮捕されたのは富山県警の現職の警部補だった。加野猛容疑者(54)は捜査情報を知人に漏らしていたとして逮捕され、休職していた。一方、「昆虫博士」として地域で慕われる一面もあった。 加野容疑者は1977年に県警に採用され、2008年に警部補に昇任。今年7月ごろに健康上の理由で退職を申し出ていたという。 同僚は「仕事ぶりはまじめ」と口をそろえる。だが、高岡署の留置管理課で勤務している際に捜査情報を知人に漏らしたとして逮捕された。加野容疑者は調べに対し、「昔から知っている知人にいい格好をしたかった」と話したという。 少年時代から昆虫好きだった加野容疑者は、警察官として勤務するかたわら、採集した昆虫の標本
11月5日、毒殺疑惑が持たれているアラファト前パレスチナ自治政府議長の遺体が、今月26日にも死因の再調査のために掘り起こされることが外交筋の話で明らかになった。写真はアラファト氏の墓。ラマラで10月撮影(2012年 ロイター/Mohamad Torokman) [ラマラ(ヨルダン川西岸) 5日 ロイター] 毒殺疑惑が持たれているアラファト前パレスチナ自治政府議長の遺体が、今月26日にも死因の再調査のために掘り起こされることが分かった。外交筋が5日明らかにした。 アラファト氏の毒殺疑惑は、スイス・ローザンヌの放射線物理学研究所による遺品鑑定で、放射性物質のポロニウムが極めて高いレベルで検出されたことから浮上。フランスの検察当局が8月、殺人事件として捜査を開始していた。
(白水社・6930円) ◇涯てしない「極上の悪夢」、恐るべき物語 気が早いが、今年の翻訳小説では断トツのベスト1だ。ドストエフスキー、プルースト、ジョイス、ガルシア=マルケス……その巨編の読み解き・謎解きに人々が永年を費やす作家たちがいる。ボラーニョも間違いなくそうした作家の一人に名を連ねるだろう。 得体(えたい)の知れない狂気の気配、世界のあちこちに現れる奇妙で不吉な啓示と暗合。この世を覆うヴェールがときおり唐突に破れ、その奧にある「世界の秘密」が剥(む)きだしになる。死後出版となった『2666』は五部から成る、涯(は)てしなく続く極上の悪夢のような小説だ。作中作があり、伝聞が重なり、エピソードは入れ子状に増殖して交差し、いきなり途切れたかと思うと思わぬラインに繋(つな)がる。イギリス、ヨーロッパ大陸、チリ、米国と舞台を移しつつ展開するが、五部すべての磁場となるのが、米国との国境にあるメ
12日、京都・祇園の繁華街で車が暴走して8人が死亡した事故で、車がタクシーに追突したあと、いったんバックして追い抜いていたことなどから、警察は、運転していた男は持病があったものの、事故当時、意識は失っていなかったという見方を強めています。 12日、京都市東山区の祇園の繁華街で、軽自動車が人を次々とはねて歩行者7人が死亡し11人が重軽傷を負った事故で、警察は、13日、軽自動車を運転し死亡した藤崎晋吾容疑者(30)の自宅などを殺人の疑いで捜索しました。 その後の調べで、藤崎容疑者は、赤信号の交差点に突っ込む前にタクシーに追突していて、そのあと、いったん車をバックさせて大きくハンドルを切って、タクシーを追い抜いていたことが分かりました。 また、交差点付近では、手を使ってクラクションを鳴らしているのが目撃され、さらに電柱に衝突するまでおよそ200メートルにわたって狭い通りを周りの建物にぶつからずに
東京電力福島第一原発事故で警戒区域などに指定されている福島県浪江町が、国と県の責任者らを刑事告発する方向で検討していることが11日、分かった。 5月下旬に結論を出すという。 馬場有(たもつ)町長によると、原発事故後、放射性物質の拡散予測システム「SPEEDI(スピーディ)」の結果が公表されなかったため、町民が放射線量の高い地域に避難し被曝(ひばく)したことが主な理由。今後、専門家に法的に可能かどうか、告発する場合は対象者や罪名を検討してもらう。 浪江町では原発事故の発生直後から住民約2万1000人の大半が避難。町によると、約8000~1万人が一時逃れた原発と反対方向の同町津島地区は、実際には放射線量が高かった。 馬場町長は「町民はしなくていい被曝をした。人の命を何だと思っているのか。殺人行為だ」と述べた。
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