NASA=アメリカ航空宇宙局は、29日、地球を含む太陽系の中で最も太陽に近い惑星の水星に、大量の水が氷の形で存在していることを、探査機による観測から確認したと発表しました。 水星に大量の氷が存在することを確認したのは、アメリカの水星探査機「メッセンジャー」で、NASAは、29日、首都ワシントンで会見を開いて発表しました。 水星を周回しているメッセンジャーが、複数の観測装置を使って水星の北極を調べた結果、太陽の光が届かない深いクレーターの地下などに大量の水素があることが明らかになったということです。こうした水素の濃度は、氷が持つ水素の濃度とほぼ同じであることなどから、NASAでは、水星には大量の水が氷の形で存在していると結論づけました。 水星に氷が存在する可能性については、20年以上前に地球にある電波望遠鏡を使った観測で指摘されていましたが、その存在を確認できたのは今回が初めてだということで