【ニューヨーク=加藤賢治】国連報道官は1日、平和維持活動(PKO)に初めて導入する無人偵察機について、イタリアの軍事関連会社「セレックスES」の「ファルコ」を選定したことを明らかにした。 今月中にも、アフリカ中部コンゴ民主共和国東部に展開するPKO部隊に導入する。 偵察機は非武装で、高解像度のセンサーを備えており、報道官は「反政府武装勢力の行動監視や住民の保護に効果が期待できる」と述べた。国連安全保障理事会は今年1月、PKO活動への無人偵察機の試験導入を承認していた。 国連関係者によると、配備されるのは予備機を含む2機で、契約料は年間約1300万ドル(約13億円)。安保理に偵察機の効果を改めて報告し、本格的な導入への承認を求める。 「ファルコ」は全長5・25メートル、翼長7・2メートルで、最大14時間まで航行可能。