「安倍首相の外交手腕を小泉前首相と比較してコメントするのはまだ早すぎる。まだ政権ができてから7ヶ月しかたっていないのだから」――。 米国の第一次ブッシュ政権で国務副長官を務め、日米関係の中心的な柱として活躍してきたアーミテージ氏は2007年4月26日、東京・内幸町の日本プレスセンターで講演した後の歓迎レセプションで私の問いかけにこう答えた。安倍首相は26日初の訪米に出発し、27日ブッシュ大統領と会談したが、アーミテージ氏にとっては、政権を超えた長期的な日米の友好関係つくりの方がより重要ということのようだ。 もっとも、米国のイラク戦略を批判した久間防衛大臣の発言なども念頭においてか「来日した副大統領はミスターキュウマと会わなかったね」と指摘し、しばらくは安倍政権の出方を注視したいという慎重な側面ものぞかせた。 東アジアの政治・外交・安全保障に詳しいアーミテージ氏は2000年秋にいわゆるアーミ
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