高田直芳 公認会計士 2011/9/29 百貨店業界の全売上高の35.3%を一気に吹き飛ばし、アルコール飲料業界とタバコ業界の売上を数兆円単位で減少させる憂鬱の種が現れた。それは数年後に迫った、国際会計基準(IFRS)の適用だ。(ダイヤモンド・オンライン記事を転載、初出2009年11月13日) 2009年9月期に係る第2四半期(中間決算)の発表が一通り終わった。いまから1年前の2008年9月期に係るものについては、決算短信発表までの所要日数は35.8日であり、決算期後41日から45日までに発表する企業が全体の32.3%を占めたという(東証からのニュース)。 企業のIR室や経理部などが対応すべき事項は、四半期報告書制度などの導入によって年々増加する一方であるにもかかわらず、証券取引所やアナリストなどは決算短信の早期開示を求めている。市場が求めるプレッシャーにより、あと数年もすれば、決算短信発