土曜「考える」【北の文化】 さらば「アタックヤング」 明石英一郎 「アタックヤング」オンエア中の筆者=1990年ごろ ●明石英一郎 STVアナウンサー ■アナの「放し飼い」壮大な実験室 1970年10月に始まった深夜のラジオ番組「アタックヤング」(STVラジオ)が、この3月で45年半の歴史に幕を下ろしました。私は88年10月から10年半、ミュージシャンのKANさんに次いで2番目に長く担当しましたが、今思うと私はラジオで「ビックリハウス」をやりたかったのだ、と思います。 ビックリハウスとは、70年代にパルコ出版から発刊されたサブカルチャー雑誌。若き日の糸井重里、とんねるずらジャンルを問わぬメンバーが好き勝手をやっていました。基本は読者投稿で、世の中のあらゆる現象を独自の目線で面白がるのです。学生時代に熱烈な読者だった私がアナウンサーになったのですから、同じことを電波媒体でやろうと思うのは当然
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