エンタメは観る時代から作る時代へ 高城:いろいろとAIの可能性も問題もありますが、僕は生産数の大きさが魅力のひとつだと思っているんです。週に1つしか作れなかったものが、AIだと週に200も可能です。数が多い方が当たる確率も上がりますよね。コンテンツの巨大時代で生き残っていかなきゃいけないわけですよね、AIを相手に。 佐渡島:無限にコンテンツがある中だと、どの物語が本当に感動するのかが勝負を分けるのかと思います。仮に、東京の寿司職人トップ50に握ってもらったマグロを50個、連続で食べ比べるとします。そのどれがうまいかを、きちんと順序付けて並べられる舌を持つ人は非常に少ないでしょう。 コンテンツも無限に出てくると、その中から「このコマはこれ」「このコマはこれ」とずっと選び続けていった集積として、いい漫画ができてくる。だからAIがいっぱい作ってきてくれるとか、一連の流れはやってくれるとなると、下