医療や福祉の仕事を目指す若者の「動機」が「他者から期待され感謝されることを通じてアイデンティティを確立したい」であることはかまわないが,その期待は医学教育や福祉教育を通じて必ず打ち砕かれるし,そうでなければいけない。 お金をもらって他人にサービスするということは「サービスができて当たり前」と思われることだし,ちゃんとサービスできなければ批判され軽蔑されるということである。 「期待されたい感謝されたい」で医療や福祉の仕事を目指すことと(自分に期待したり感謝したりしない)患者や利用者を軽蔑したり虐待したりすることとはすごく距離の近いことである。 続きを読む