世界で唯一、日本だけが承認――。そのことに疑問を持った「反ワク」の人々が、怒りの声をあげている。一方、メーカー側もトンデモな噂に怒り心頭。次世代型ワクチンが巻き起こした騒動を追った。 「日本が大変なんです!」 残暑が続く9月28日朝10時、東京・有明の東京臨海広域防災公園は、異様な熱気に包まれていた。 報道受付で本誌記者が名刺を差し出すと、事務局の女性が熱っぽい口調でこう語りかけてきた。 「いま、日本が大変なんです!報道をお願いします!」 大手メディアがワクチン問題をきちんと報じてくれていないと、イラだっているようだ。 特設ステージが設置された公園内の広場に移動すると、大勢の参加者が芝生に腰を下ろしている。20代と思しき若者から高齢者まで、1万人近くいるだろうか。 「3発目の原子爆弾と懸念される、自己増幅型人工遺伝子注射mRNAワクチン! 日本の危機、世界の危機に敢然と戦おうではありません