実際、ドラッグストア業界は再編の渦中にある。ツルハHDは、英調査会社ユーロモニターによると小売販売額(調剤薬局付き店舗除く)で2位。大株主である香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントは6月、今後同業他社との統合を求める可能性が「あり得る」とし、筆頭株主のイオンも8月に発表文で「大手同士の再編の重要性を認識している」とした。3位は2021年に規模を求めて経営統合したマツキヨココカラ&カンパニーだ。 時国氏は、売り場の一角に調剤薬局を設置することで、追加の不動産コストをかけずに調剤薬局からシェアを奪いやすいことや、薬や化粧品で高い利益率を確保しているため、低価格で食品などを販売しスーパーのシェアも獲得できることも指摘した。 同社のファンドでは新型コロナウイルス禍前にもドラッグストア株に投資していた。コロナ禍で株価が上昇して割高になったことからいったん売却し、経済再開とともに株価が大きく調