2020年、コロナ禍でセガのゲームセンター事業を買収したGENDA。買収当時は約28億円の赤字を記録していた事業は買収後わずか1年で黒字に転換し、その後も店舗数を拡大しながら成長を続けている。上場企業としての2023年M&A実施数でも首位となり、その急成長ぶりで注目を集めるGENDAの事業戦略やビジョンについて、同社の創業者で現会長の片岡尚氏に、貴重な単独インタビューで話を聞いた。 コロナ禍での「セガ エンタテインメント買収」の裏側 ──GENDAと言えば、2020年のコロナ禍にセガのゲームセンター事業(セガ エンタテインメント)を買収し、かつその再生に成功された会社という印象が強いです。セガとはもともとお付き合いがあったのでしょうか? 片岡 尚氏(以下、片岡氏): 2018年に私が21年間務めたイオンファンタジーを卒業して独立するにあたって、それまでお世話になった方々にご挨拶をしていまし