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辻潤に関するq52464のブックマーク (4)

  • 労働嫌いのチャンピオンはだれ? 辻潤全集第2巻を読む - 関内関外日記

    辻潤全集 (第2巻) 作者: 辻潤 出版社/メーカー: 五月書房 発売日: 1982/06 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る だから、人のために物を書いたことなどは殆どない、同時に、自分が感じないことや考えないことを書いたこともない。要するにあまり融通が利かな過ぎるのだ。――この自分の頭は――自分の頭で考えている理屈からいうと、人のためにも、犬のためにも、豚のためにもなんのためにも書いたッて一向差し支えないとは思うのだが――さて、なにかしら書く段になると、自分の勝手気儘なことしか書けないのだ。幸い僕の書くものを喜んでくれる人があるから、買ってくれる雑誌社もあるわけだが、もしもそれがなかったら、自分はとうに餓死しているに相違ない。 「ものろぎや・そりてえる」 ネタバレをすると、結果的に辻潤は餓死している。もちろん糧難の時代という背景はあるにせよ、筋を通している。筋を通す人間は

    労働嫌いのチャンピオンはだれ? 辻潤全集第2巻を読む - 関内関外日記
  • 問題はまず食うことだ―『辻潤全集』第一巻を読む - 関内関外日記

    辻潤全集 (第1巻) 作者: 辻潤 出版社/メーカー: 五月書房 発売日: 1982/04 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る おれの今年のブームは辻潤である。年末まで生きているとして、「今年読んだのベスト5」とかしょうもうないエントリーを書くとしたら、たぶん入ってくるだろうと思う。というわけで、全集に手を出してみた。もちろん、「何者にもなりたくなかった、なにもしたくなかった」辻潤先生のことである。全集第一巻から「これ、読んだな」の感はある。感はあるが、おれはおれでしょうもなく記憶をなくしていく人間なので、読むたびに新しいのである。低人vs低人ということになろう。いくつか気に入った部分をメモしておく。重複とか気にしない。 考えると自分にはこの世の何処を見廻しても安住の場所というものが見当らない――第一これこそ自分の物だとハッキリいえそうなものは一ツもない。強いて理屈をつければ

    問題はまず食うことだ―『辻潤全集』第一巻を読む - 関内関外日記
  • 完全におれは辻潤みたいだ その3 玉川信明『ダダイスト辻潤』を読む - 関内関外日記

    ダダイスト辻潤 (1984年) 作者: 玉川信明 出版社/メーカー: 論創社 発売日: 1984/11 メディア: ? この商品を含むブログを見る 辻潤の書いたもの二冊に続いて、辻潤について書かれたもの、評伝である。正直、辻潤が書きのこしたものには自伝や回顧録が多いので、評伝を読んでいても「あれ、ここ読んだかな?」とか思う部分が多々あった。とはいえ、この三冊にてある程度は辻潤という人物をつかむ取っ掛かりができたような気はしている。そしてまた、この評伝には自分の知る意外な名前もひょいひょい飛び出してきて、「うおー」と勝手に興奮したものである。 さて、評伝言うからには、幼少期のことから始まっている。辻潤の出自は都会のけっこうなお金持ちであった。江戸―東京の日的な部分がそのコアにあるという。が、時勢から没落していく。 辻潤はは社会条件そのことにおいて没落の人となる。太宰治風にいえば「斜陽」の人

    完全におれは辻潤みたいだ その3 玉川信明『ダダイスト辻潤』を読む - 関内関外日記
  • あんたはおれなのか? 辻潤『絶望の書/ですぺら』を読む - 関内関外日記

    絶望の書・ですペら (講談社文芸文庫) 作者: 辻潤,武田信明 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1999/08/10 メディア: 文庫 クリック: 12回 この商品を含むブログ (17件) を見る 人間がイヤイヤ自分の仕事をしているということより悪いことはまずこの世の中にはありそうもないことだ。況や、単にわんがためにイヤイヤ仕事をしなければならないなぞということは考えてみても馬鹿馬鹿しい話だ。 「にひるの漚」 読書というものは、自分以外の人間の思想や感覚を追体験し、自らの視野を広げるというような部分もある。一方で、あまりにも著者とシンクロしすぎて、「おまえはおれか?」という気分になってしまうときもある。おれにとって辻潤とはそのような人のように思えてならない。 しかし、生きている間はまたなんとかよきことが湧いてくるかもしれないという妄想を断ち切れず、あさましき醜骸を曳きずって歩いてい

    あんたはおれなのか? 辻潤『絶望の書/ですぺら』を読む - 関内関外日記
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