モスクワ中心部の公園に展示されているブランの試験機=関根和弘撮影バイコヌール宇宙基地内に展示されているブラン型の2号機=関根和弘撮影バイコヌール宇宙基地内に展示されているブラン型の2号機=関根和弘撮影 【モスクワ=関根和弘】実用化されずに開発が中止されたソ連版スペースシャトル「ブラン」について、ロシアが計画の再開を検討していることがわかった。宇宙・軍事分野を担当するロゴジン副首相が25日、地元メディアに語った。 ブランは再利用できる有人宇宙船で、外見が米国のスペースシャトルに似ている。旧ソ連時代に開発され、1988年に無人で地球周回軌道を回る実験飛行に成功。しかし、ソ連崩壊後、資金不足などからエリツィン大統領時代に計画は中止に。実用化されることはなかった。 ノーボスチ通信などによると、ロゴジン氏はロシア南部で開かれた武器の展示会に出席した際、高度1万メートル以上を飛ぶ航空機は将来的に