【モスクワ田中洋之】ロシア宇宙庁によると、星出彰彦飛行士(43)ら6人が滞在する国際宇宙ステーション(ISS)で24日、ロシアの貨物船「プログレス」がドッキングの新システムの試験に失敗するトラブルがあった。ISSとプログレスは約500キロ離れており、安全性に問題はないという。 プログレスは今年4月に打ち上げられ、ISSへの貨物搬入を済ませている。今月23日、ドッキングの新システムを試すためプログレスをいったん切り離し、24日に再ドッキングさせる計画だったが、ISSから15キロの地点まで接近したところでシステムが事故の可能性を警告し、作業が自動停止したという。ISSや星出さんら飛行士に影響はない。 27日には、日本の無人補給機HTV(こうのとり)がISSに到着する。宇宙庁はこうのとりを予定通りISSにドッキングさせた後、29日に再挑戦する。
20年に1度の式年遷宮を来秋に控え、三重県伊勢市の伊勢神宮の事務をつかさどる神宮司庁(同市)が、「Shrine」などと従来訳してきた神宮の英語名称を「Shinto Temple」に変更する検討を始めたことが分かった。多くの英和・和英辞典は神社をshrine、寺をtempleとし、中学校でも最初にこう習う。違和感を持つ人も出そうだが、神宮司庁は「外国人に神宮、神道を分かりやすく説明するための検討。専門家の意見を聞きたい」としている。【大野友嘉子】 ◇適切なイメージ 国学院大学神道文化学部のノルマン・ヘイブンズ准教授(日本宗教史)の話 神道は日本固有の文化で、一つの訳語にオールマイティーな役割をさせるのは無理。しかし、人が入れない小さな建物に何かが祭られているというような意味のshrineに対して、templeには人が入って拝むイメージがあり、適切なのではないか。 ◇不可解な変更
高速道路の防音壁に衝突した大型観光バス=群馬県藤岡市の関越自動車道上り線で2012年4月29日午前7時57分、角田直哉撮影 ツアーバスが衝突した関越道の事故現場は片側3車線で、長さ10〜15メートルのガードレールと並び、高さ3メートルの防音壁が続いていた。激突によって、防音壁はバス前部の中央から座席7列目付近まで、車体を断ち割るようにめり込んだ。 自動車の安全性を研究してきた芝浦工大名誉学長、小口泰平名誉教授=自動車工学=は、スピードを出したまま衝突したことが直接的な原因としながらも、「車体の軽量化という流れが被害を拡大させたのではないか」と指摘している。 「速いスピードと衝突の角度という条件がそろったことで、防音壁が車体にめり込む形になった」と指摘。乗用車に比べて車高の高いバスでは、バンパーの効果も限定的だという。 また、バスの車体は近年、軽量化や騒音の低減を目指して構造の見直しが進めら
東京芸術大学(とうきょうげいじゅつだいがく)のチームが2月(がつ)、北朝鮮(きたちょうせん)にある世界文化遺産(せかいぶんかいさん)「高句麗古墳群(こうくりこふんぐん)」の古墳(こふん)の壁画(へきが)を独自(どくじ)のデジタル技術(ぎじゅつ)を使(つか)って、世界(せかい)で初(はじ)めて原寸大(げんすんだい)で復元(ふくげん)したというニュースがありました。 北朝鮮(きたちょうせん)と言(い)えば、「人工衛星(じんこうえいせい)」と言(い)いながら実際(じっさい)は軍事(ぐんじ)ミサイルの実験(じっけん)を行(おこな)うのではないか……と疑(うたが)われている怪(あや)しい国(くに)のイメージがあります。しかし、こうした不可思議(ふかしぎ)な国(くに)になったのは第二次世界大戦後(だいにじせかいたいせんご)のこと。しかも、日本(にっぽん)の戦前(せんぜん)の支配(しはい)も原因(げんい
民主党は14日、いまの子ども手当に代わる来年度以降の制度について、名称を「児童手当」に戻した上で、所得制限世帯の子ども1人につき月5000円を支給するとした政府案を「当面の措置」とする方針を自民、公明両党に打診した。実務者間の非公式協議で伝えた。自公両党は受け入れる意向で、政府が今国会に提出している法案は修正を経て今月中に成立する見通しとなった。10年度の子ども手当創設以降、与野党の対立で半年~1年の時限立法対応となってきた子育て世帯への現金給付制度はようやく安定に向かう。 政府が国会に提出済みの法案は、自公政権時の児童手当法を改正する形を取っている。支給額は現行の子ども手当と同じで、1人当たりの月額は▽3歳未満1万5000円▽3歳~小学6年生の第1・2子1万円、第3子以降1万5000円▽中学生は一律1万円--。6月分(10月支給)からは所得制限(夫婦と子ども2人なら年収960万円以上の世
国土交通省と警察庁が設置した自転車の利用環境向上に関する有識者会議で、交差点の整備方法が議論になっている。22日示された国への提言案は、自転車レーンなどを直線的につなげて整備する原則を打ち出したが、具体的な方法についての意見はさまざま。有識者会議は提言案について3月2日まで国民の意見を募集する。 提言案は、車道左端を専用車線とする自転車レーンについて、交差点内では直線的に延長する形で青色の矢印だけを路面にペイントする方法を示した。 これに対し会議メンバーの古倉宗治・住信基礎研究所研究理事は「車からも動きを予測されやすいよう明確にすべきだ」と、交差点内にもレーンを設置するよう主張。だが、警察庁の担当者は「レーンを設けると自転車を特に優先するようで他の利用者に受け入れられない」と否定的な見解を示した上、実現には自転車専用信号機が必要と指摘した。 縁石などで車道や歩道と完全に区分する自転車道でも
NHKが放送した番組に対して送られた抗議文。「数々の論理のすり替え」「不都合な情報隠ぺい」などの言葉が並ぶ 放射線被ばくの健康影響については、まだ研究途上にある。だからこそ、次代を担う子どもたちの安全を願う親たちの不安は深刻なのだが、そんな折も折、低線量被ばくの問題点を指摘したNHKの番組に、原発と深い関わりを持つ団体が抗議の矛先を向けた。このバトル、どうなるのか。【根本太一】 ◇原子力ムラの「抗議」 報道、議論尽くせるか <公共放送としてNHKに求められる高い放送倫理に疑義を挟まざるを得ない> 1月12日にNHKに送られた、A4判8枚からなる「抗議と要望」と題する文書の一節だ。さらに<事実誤認もしくは根拠薄弱であることが明らかになったら、番組自体を撤回するのも国民の受信料で経営をしているNHKの責務>とし、<放射線の恐怖のみを煽(あお)るような“風評加害者”的報道は今後止(や)めるよう強
◇秋山監督インタビュー打ち切り後にドラマ「南極大陸」 20日に日本シリーズ第7戦「ソフトバンク-中日」を放送したTBSに約150件の苦情が寄せられていたことが21日、分かった。 同局によると、ソフトバンクの秋山幸二監督の優勝インタビュー中に放送が打ち切られたことに対する苦情だったという。打ち切り後に放送されたドラマ「南極大陸」の平均視聴率は19・1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、先週15日から5・9ポイント上昇した。(スポニチ)
野田佳彦首相が就任して1カ月半。歴代首相が毎日応じてきた「ぶら下がり取材」を拒んだ結果、「生の声」で情報発信する場面が減っている。首相は10月3日、随時の記者会見を「ある程度の頻度でやっていきたい」と語ったが、その後、2週間近くたっても開かれていない。失言を避ける「安全運転」なのだろうが、民主党の小沢一郎元代表の初公判時など、必要なときに首相の見解をただせない不満がメディア側に高まっている。 野田首相が首相官邸で記者会見に応じたのは9月2日の就任時と、臨時国会が閉会した9月30日の2回。このほか、米ニューヨークで国連総会に出席した際の記者会見や、東日本大震災の被災地などを視察した現場での記者団とのやり取りもあり、藤村修官房長官は13日の記者会見で「9月の首相の記者会見などは11回。海外や(視察)現場を含めてそれなりに発信している。これを続けていきたい」と強調した。 しかし、原則として平日は
米アップルが5日発表した「iPhone(アイフォーン)4S」の国内でのデータ通信速度は、ソフトバンクモバイルが販売する機種が下り最大14.4Mbps(単位は毎秒メガビット、以下同じ)なのに対して、KDDI(au)が3.1Mbpsと差があることがわかった。ソフトバンクの孫正義社長が同日午後4時ごろ、簡易投稿サイト「ツイッター」での質問に答えて明らかになり、両社とも認めた。ただ、いずれも理論上の最速値で、実際にはつながりやすさなど通信環境で変化する。 4Sは、高速通信の規格である「HSDPA」に対応しており、同じ方式が使えるソフトバンクの方が通信速度が速くなる。米アップルは「HSDPAの利用と速度は電話会社のネットワークに依存する」と発表していた。 通信速度は、ソフトバンク版(W-CDMA、HSDPA)が下り最大14.4Mbps、上り最大5.76Mbpsだ。一方、au版(CDMA EV-DO
福島入りし放射線量の高い地域の除染について説明を受ける鉢呂吉雄経産相=福島県伊達市霊山町の下小国中央集会所で2011年9月8日、小林努撮影 福島第1原発事故を巡って失言を重ねた鉢呂吉雄経済産業相が10日、あっけなく辞任に追い込まれた。「辞任で済む問題ではない」「痛みの分かる大臣を」。震災半年を前に起きた辞任騒動に、各地で失望と怒りの声が上がる。「泥臭い政治」で復興に取り組むと誓った野田政権は、発足からわずか1週間余りで大きくつまずいた。 「辞任はしょうがない」。夫と離れ、京都市に9歳と1歳の子供2人と避難している福島市の主婦、佐藤美由起さん(36)は「放射能がうつるかのような表現で、子供たちがいじめに遭うかもしれないと心配している」と話した。福島県田村市で「みやこ旅館」を経営する吉田幸弘さん(55)は「永田町では『放射能がうつる』とか、その程度の認識がまん延しているんじゃないかと悲しくなっ
鉢呂吉雄経済産業相は8日午後11時過ぎごろ、福島第1原発視察を終え防災服姿のまま東京・赤坂の議員宿舎に帰宅した際、記者団に非公式の取材に応じた。 10人程度の記者に取り囲まれた鉢呂氏は、視察について「ひどいと感じた」などと感想を述べた。その際、近くにいた毎日新聞記者に近寄って防災服をすりつける仕草をし「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言をした。その後、除染作業を急ぐ必要性を強調した。
8日夜の鉢呂経産相と報道陣の主なやりとりは次の通り。 Q (福島第1原発の)視察どうでした? A やっぱり、ひどいと感じた。(記者に突然、服をなすりつけてきて)放射能をつけたぞ。いろいろ回ったけど、除染をしないと始まらないな。除染をしっかりしないといけないと思った。 Q 予算措置は? A あす、予備費の2200億の関連で閣議決定する。それでも足りないよね。じゃ、おやすみ。
東京電力福島第1原発を視察した際の鉢呂吉雄経済産業相(左)。中央は野田佳彦首相、右は細野豪志原発事故担当相=福島第1原発の免震重要棟で2011年9月8日、内閣広報室提供 鉢呂吉雄経済産業相が東京電力福島第1原発の視察を終えた8日夜、東京都内で報道陣の一人に近寄って防災服をすりつける仕草をし、「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言をした。鉢呂氏は9日午前の会見でも福島第1原発の周辺市町村を「死の町」と発言し、同日午後にこの発言を撤回して陳謝した。 原発を所管する担当閣僚として不適切な言動との批判が出るのは必至で、政府・与党内からは「辞めざるを得ないのではないか」との見方が出ている。閣僚の一人は「こういう話が続くと厳しいかもしれない。救いようがないかもしれない」と語った。 報道陣は、鉢呂氏の福島第1原発視察の見解などを聞くため、8日午後11時過ぎに東京・赤坂の議員宿舎で取材していた。10人程度の
東京電力福島第1原発事故後の風評被害に苦しむ福島県の生産者を支援するため、福岡市西区の大型商業施設「マリノアシティ福岡」内に17日オープンする予定だった同県産品の専門店が、計画中止に追い込まれた。「福島の汚染した農産物を持ち込むな」「不買運動を起こす」などの電子メールが相次いだことが原因という。 企画した市民グループ「ふくしまショッププロジェクト」が8日、明らかにした。同グループによると、「ふくしま応援ショップ」は、マリノアシティ内の農産物直売所「九州のムラ市場」にブース出店する計画で、既にムラ市場側と契約書を取り交わしていた。 ショップでは生鮮品を取り扱わず、昨年収穫した原材料を使った加工品などの販売を予定。放射線検査をして安全を確認したうえで店頭に並べるとしていた。が、インターネット掲示板に計画に対する批判が集まり、4~5日にかけてマリノアシティ全体の不買運動を示唆するメールがマリノア
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は7日、8月末の打ち上げが延期された情報収集衛星を搭載したH2Aロケット19号機について、打ち上げ失敗時に人為的に爆破させる信号の受信機の部品に不備が見つかったと発表した。この受信機はH2Aの前身のH2ロケット8号機から、12年近くにわたり約20機で使っているが、動作異常は確認されていなかった。7日開かれた文部科学省宇宙開発委員会で報告された。 JAXAによると、この受信機の集積回路に電流を流すピンのうち特定の部分について、本来つなぐべき場所が図面に載っておらず、図面通りに組み立てられて接続されないままになっていた。このためロケットが信号を受けていないのに勝手に爆破したり、逆に信号を受けたのに爆破しなかったりする可能性があったという。受信機は、衛星などを製造する「NEC東芝スペースシステム」(東京都)が設計と製造を担当していた。 JAXAは「部品
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