英国で、認知機能は正常だが運動機能の大半がマヒした57歳の男性の「死ぬ権利」をめぐる裁判が開かれることになった。男性は死を望んでいるが、延命停止ではかなわず、致死剤を投与してもらう必要があって、投与した医師が殺人罪に問われる。そうはならないよう、裁判所の事前のお墨付きがほしいのだという。きょうのテーマは「死ぬために闘う」とした。(SANKEI EXPRESS)この先20年も… 英メディアによると、英南部メルクシャムのトニー・ニクリンソンさん(57)は2005年6月、出張先のギリシャで激しい発作を起こして倒れ、命は取り留めたものの、「閉じ込め症候群」と呼ばれる全身マヒ状態となった。しゃべることもできず、目の動きでコミュニケーションをとっている。回復の見込みはないが、容体はずっと安定しており、意識もしっかりしている。看護師だった妻のジェーンさんがつきっきりで介護している。 ニクリンソンさんは「