未来のコンピューターは《脳型》か《脳とつながるコンピュータ》なのか? いまのコンピューターはシステム全体が文字どおクロック(時計)仕掛けで、ビー玉1つ1つを順番に指で動かしているような仕組みだ。本当に子どものオモチャみたいな素朴なものである。それに対して、脳は、全体が理想的な都市のように生き生きと、しかも回路をたえず自ら書き換えながら動いている。つまり、それ自身が学習して進化している。 脳の《学習して自分を書き換えながら動いている》というしくみの凄さは、脳型コンピューターに取り組んでおられた松本元氏(当時電総研超分子部長・東大工学部教授・筑波大学情報工学系教授)に直接うかがった。『月刊アスキー』の1995年8~12月号で「脳型コンピューターを作る」という連載を掲載していたのだ。 1995年8月号 (第1回)脳ってどんなコンピュータ? p389~396 1995年9月号 (第2回)愛は脳を活