地方だけでなく、都市部でも深刻な問題となっているタクシーの運転手不足。コロナ禍による離職や高齢タクシー運転手の増加など、理由はさまざまです。そんな運転手不足を解消するために政府が動き出したのが「ライドシェア」。一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を送迎するものです。 しかし、名古屋大学大学院の加藤博和教授は「抜本的な解決にならないのでは」と指摘します。 名古屋大学大学院 加藤博和教授: 「一番需要がある朝の時間帯だと、ライドシェアの担い手は家事・家族の送迎の対応で稼働できない恐れがあります。抜本的な解決にならないのではないかと思います」 さらにタクシーの運転手不足の鍵は、ドライバーの賃金を上げることだと言います。 ――タクシードライバーの賃金を上げる方法は何かありますか。 加藤教授: 「タクシーは歩合制なので、お客さんが増えれば運賃収入が上がるので、自動的に給料も上がります」 そのた
もともと日本の道路交通法上では「原動機付自転車(原付)」に分類されるが、今回、国から特例措置を受けた4社の電動キックボードは「小型特殊自動車」として公道走行が認められた。 これより今後、ドライバーやサイクリスト(自転車乗り)たちは、この新しいモビリティと頻繁に車道を共有することになる可能性があるわけだが、元トラックドライバーという観点から率直に言うと、どうして日本の道路状況下で、この電動キックボードの走行が許されたのか理解できない。 ルールの曖昧さと道路の狭さから、自転車と自動車すら安全かつ平和的に道路を共有できていない現在。このモビリティを走らせるには危険が多すぎる。 筆者は東京の渋谷駅、代々木公園周辺で実際に乗って確認してみた。モビリティを詳説しながら、その感想を率直に述べる。 「時速15km」と「ヘルメット任意」 先述どおり、特例措置が認められた4社の電動キックボードは、これまで必要
「若者のクルマ離れ」といった言葉が交わされるようになって5、6年は経っただろうか。 最近の若者は昔と違って……とか、クルマに魅力がないからだ、とか、経済的要因ででクルマを買うことができないからだ、とか様々な文脈で語られことが多いが、実は、そのほとんどが印象論に過ぎない。国交省や警察庁、業界団体の統計データで、たとえば「年齢別のクルマ所有率」なんて統計は存在しない。もちろん、メーカーやディーラーは彼らの内部でのデータはあるのだろう。購入者の中で10・20歳代の若者が占める割合が減っているというのはなんとなく想像できるが、それらがオープンにされることはない*1。きちんとした数字も出さずに「若者のクルマ離れ」ばかり強調しても他の関係者に共感を持ってもらえるはずがないのに…… と、冒頭から話が横道にそれた。 ここに面白い資料がある。「数字でみる自動車」(日本自動車会議所)という、毎年、どこからか私
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2月2日、日本IBMと京都市は、京都市内のホテルでフォーラム「Smarter Cities─京都」を開催した。産学官が一体となって、京都市のこれからの交通戦略のあり方を探ろうというものだ(以下、引用した発言はすべてフォーラムにおけるもの)。 電車に乗るとたった16分、車だと1時間以上! フォーラムの中で、京都出身のオリンピックメダリストで、スポーツコメンテーター、「歩くまち・京都推進会議」委員の奥野史子氏は、次のように語った。 「京都には国内外からたくさんの観光客に来ていただいて、ありがたいことだな、京都って本当にいい都市なんだなと、いつも実感しています。でも、住んでいる者からすると、観光シーズンの渋滞が我々の生活にもたらす弊害は大変なものがあります。その解消は、京都の交通戦略の大きな課題なのではないかと思います」 京都市副市長の由木文彦氏によれば、「観光シーズンに京都駅から嵐山まで車で行
「普段、ごく普通に使っている分には、一滴もガソリンを使わずにすむのです」。説明担当者のこの言葉が、コンセプトカー「スイフト プラグイン ハイブリッド」の特徴を端的に表している。ガソリンエンジンを搭載しているので「ハイブリッド」の名が付いているが、走行に使うのはすべてモーターが発生する出力だ。しかも搭載バッテリーを家庭用などの一般コンセントや、充電スタンドなどの設備で充電する「プラグイン機能」を備えている。フル充電時の走行可能距離は、約20km(JC08モードによる計測値)だ。 つまり、このクルマは実質的に電気自動車(EV)なのだ。エンジンは、搭載バッテリーの残量が少なくなってきた場合に、発電機を駆動してバッテリーを充電するためだけに使う。このようなタイプのハイブリッド車を、「シリーズ(直列)方式」ハイブリッド、もしくは「レンジエクステンダーEV」などと呼ぶ。 現状のEVの最大の課題は、搭載
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