Yu Gothic UIに text-spacing-trim を適用するとバグる を読んでいて、気になってしまったので、実際にYu Gothic UIのファイルの中身を開いて調べてみました。 発生している問題 回避策 原因 Yu Gothic UI 特有の問題? まとめ 発生している問題 Yu Gothic UIは、Windows 10からプリインストールされているUI表示用フォントです。 手元の環境で確認したところ、Windows 11 23H2 (ビルド 22631.4317) 時点では、「Yu Gothic UI Version 1.93」がインストールされていました。 このフォントをChrome系ブラウザで利用すると、鍵括弧表示が崩れる場合があります。具体的には、 「abc」「abc」 のように、閉じ括弧・開き括弧が隣接するケースです。 」「 の部分ですね。この際に、閉じ括弧と開
Intro Ladybird は、他のブラウザエンジンをフォークせず、企業との取引に頼らず、寄付だけで作ることを宣言した新しいブラウザエンジンだ。 Ladybird https://ladybird.org/ これがいかに価値のある取り組みなのか、Web を漫然と眺めてきた筆者による N=1 の妄言を書いてみる。 ブラウザエンジンとは ブラウザは、「ブラウザ UI」と「ブラウザエンジン」と、大きく二つの構成要素に分けて考えることができる。 ブラウザエンジンとは、いわゆる Web 標準の技術を片っ端から実装した、ブラウザの土台となるものだ。 ビルドすれば、入力した URL からネットワーク経由でリソースを取得し、パースしてレンダリングして表示できる。そのための IETF RFC や WHATWG HTML や ECMAScript が実装されている、標準技術の結集だ。 その上に、例えばタブを
Intro Fetch API の実装が広まり、 IE もリタイアを迎えたことで、今後忘れ去られていくことになるだろう XMLHttpRequest について。 どのように始まり、どのように広まり、どのように使われなくなっていくのか。その間に残した多大な功績を残す。 XMLHttpRequest の始まり この名前は非常に長いため、通常 XHR と略される。 この API は、現在の Web API のように W3C/WHATWG による標準化を経て策定された API ではない。 Microsoft によるいわゆる独自実装の API として始まり、後追いで標準化される。 したがって、 Web API の中でもかなり異質な命名である XHR が、 XmlHttpRequest でも XMLHTTPRequest でもなく XMLHttpRequest である理由も、 Microsoft の命
Chromeに実装された疑似クラス「:has()」がjQueryの「:has()」に悪影響、一定の条件下でWebサイトが壊れる可能性 最近リリースされたSafariとChromeで、CSSのSelectors Level 4(現時点でドラフト)仕様にある疑似クラス「:has()」が相次いで実装されました。 疑似クラス「:has()」は、カッコ内に要素を書くと、その要素を持つ親要素にのみ指定したスタイルを設定できる、という便利な機能を提供してくれます。 ところがこの「:has()」のChromeにおける実装は、jQueryで似たような機能(カッコ内の要素を持つ親要素を選択する)を提供する「:has()」に悪影響を及ぼし、このjQueryの「:has()」を使っているWebサイトでは、Chromeを利用した場合に一定の条件下でWebサイトが壊れるなどの問題を引き起こすことが分かりました(同じエ
6月16日、Windows用のWebブラウザである「Internet Explorer」(IE)が、ついに最後の日を迎えた。幾度も延期されてきた「サポート終了」の日がやってきたのだ。 IEはPCとインターネットの一般化とともに歩んだWebブラウザであり、誰もが一度はお世話になったことがあるだろう。 だが、使う人に愛された存在か、というとそうでもない。その功績と裏腹に、ある種、アンビバレンツな感情とともに存在しているのがIEという存在だ。 ここでは改めて、IEがどんな足跡をたどったWebブラウザなのかを振り返ってみたい。 IEはどうやって生まれたか IEは2022年で27歳。生まれたのは1994年のことだった。 当時のIEは完全にオリジナルのWebブラウザではなかった。今日的なWebブラウザの元祖といえる「NCSA Mosaic」のライセンス版の1つに過ぎなかった。 MicrosoftはWe
Intro 筆者は、 Web のセマンティクスに対する実装の方針として、大きく Push 型の実装 と Pull 型の実装 があると考えている。 もっと言えば、それは実装方法という具体的な話よりも、開発者のセマンティクスに対する態度を表現することができる。 この話は「Push よりも Pull が良い」などと簡単に切り分けられる話ではない。 「自分は今 Push で実装しているのか、 Pull で実装しているのか」この観点を意識するかしないかによって、セマンティクスに対する視野が広くなり、その応用として、たとえば今自分が行っている実装が、将来の Web においてどのような互換性の問題を生じるかなどを想像できるようになるだろう。最近問題になる Ossification を、こうした視点の欠如の結果とみることもできる。 (本エントリでの Ossification は、一般に言われている Pro
長い記事なので先に結論を書きます。 Spectre の登場で、ウェブサイトに必要とされるセキュリティ要件は増えました。具体的に必要な対策は下記の通りです。 すべてのリソースは Cross-Origin-Resource-Policy ヘッダーを使って cross-origin なドキュメントへの読み込みを制御する。 HTML ドキュメントには X-Frame-Options ヘッダーもしくは Content-Security-Policy (CSP) ヘッダーの frame-ancestors ディレクティブを追加して、cross-origin なページへの iframe による埋め込みを制御する。 HTML ドキュメントには Cross-Origin-Opener-Policy ヘッダーを追加して popup ウィンドウとして開かれた場合の cross-origin なページとのコミュニ
こんにちは、スマートニュース株式会社の紀平です。 SmartNews のアプリ内では、最近 WebView を使った機能を多数公開しております。そのうちの一つにショッピングチャンネルという機能があるのですが、今日はそのショッピングチャンネルのタイムセール枠で以前発生した、謎のプチフリーズ問題の調査手法をご紹介します。 tl;dr 特定の Android 端末でプチフリーズが発生した 再描画領域を減らすことで現象は改善した Chrome の Tracing 機能を利用し、ブラウザのソースコードまで参照して、ついに根本原因まで突き止めた タイムセールで起こった問題 タイムセールは、SmartNews のショッピングチャンネル内において WebView で提供されている、期間限定のお得な商品をアグリゲーションした機能です。EC サイト各社のご協力の上にご提供しております。内部は HTML5 で開
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? 先日、 ブラウザ君「ワイはCSSのセレクタを右から読むんや」 という記事を読みまして、ちょっと気になったので後で確かめようと思っていたのですが、なんとなくそのままになってしまいやや旬を逃した感がありつつ、ツッコミを入れてみようと思います。 なお『ワイ「ほげほげ」』みたいな形式は使いません1。恥ずかしいので。 私は仕事でChromiumのソースコードをよく読んでいるので、ChromiumのソースコードからCSSの処理を見つけて、それを基準にして解説しようと思います2。そのため、他のブラウザのレンダリングエンジンと異なる最適化が施されている
初報を聞いたとき、描画系だけ blink に入れ替えて処理系は V8 使わず ChakraCore などに入れ替えるのかな、と思っていたが、どうも V8、というか chromium 一式を使うらしい。 正直に言って、Edge が死ぬことに、そこまで強く思うところはない。Edge は内部的に自身のベンダープレフィックスで webkit と名乗るぐらい (標準ではなく) webkit との互換性の意識が高いので、お前自分のことを webkit だと思ってるもんな、みたいな気持ちがあった。 webkit みたいなブラウザが消えて、webkit 後継のブラウザをベースに作り直される。開発者として追うべきは、個別の実装ではなく依然として標準仕様であって、それだけの話。 リリースサイクル 僕が思うに、 MS の抱えていた真の問題は、Windows に紐付けられたリリースサイクルとサポートにあって、Wi
Microsoft Edge. Contribute to MicrosoftEdge/MSEdge development by creating an account on GitHub. We will adopt Chromium as the web platform for Microsoft Edge desktop. Our desire here is to align Microsoft Edge’s web platform both (a) with web standards and (b) with other Chromium-based browsers, for improved compatibility and a simpler test-matrix for developers. このアナウンスに関して多くの人がその是非を書いていますが、その中で
Microsoft is officially giving up on an independent shared platform for the internet. By adopting Chromium, Microsoft hands over control of even more of online life to Google. This may sound melodramatic, but it’s not. The “browser engines” — Chromium from Google and Gecko Quantum from Mozilla — are “inside baseball” pieces of software that actually determine a great deal of what each of us can do
週明けに出回った、Microsoft EdgeがChromiumベースになるという話について、Microsoftからアナウンスがあった。 Microsoft Edge: Making the web better through more open source collaboration - Windows Experience Blog For the past few years, Microsoft has meaningfully increased participation in the open source software (OSS) community, becoming one of the world’s largest supporters of OSS projects. Today we’re announcing that we intend to ado
For the past few years, Microsoft has meaningfully increased participation in the open source software (OSS) community, becoming one of the world’s largest supporters of OSS projects. Today we’re announcing that we intend to adopt the Chromium open source project in the development of Microsoft Edge on the desktop to create better web compatibility for our customers and less fragmentation of the w
If you were looking for MSDN or TechNet blogs, please know that MSDN and TechNet blog sites have been retired, and blog content has been migrated and archived here. How to use this site Archived blogs are grouped alphabetically by the initial letter of the blog name. Select the initial letter from the TOC to see the full list of the blogs. You can also type the name of the blog or the title of the
とても個人的な話ですが、ここ最近で自分自身のプライバシー意識の高まりを感じて、ブラウザの設定を見直す機会がありました。見直したのはCookieの設定で、許可したドメインにしかCookieを記憶しないようにしました。設定変更によるある程度の不便は覚悟していました。とはいえ、ま〜せいぜい、初回アクセスの時のモーダルが何度も出るようになるとか、ログインできなくなるとか、そのくらいかなと思っていました。 しかし実際は、悪い意味で期待を裏切られることになりました。 Cookieが無効なだけで、“全く”動かなくなってしまうウェブサイトやウェブアプリが、本当にたくさんあることに気づいたのです。 全く動かなくなってしまう原因は単純(後述)だったのですが、ちょっとした対処で簡単に直せることなのに、サイト全体が一切使い物にならなくなってて、もったいない!! と思いました。 フロントエンドの想定外 ウェブサイト
こんにちは! 以前編集長キックを受けていました。編集者Mです! 今回はSVGでつまづいたことがありますので、 その問題の解決法を皆様にシェアしちゃいたいと思います! SVGってすっごく便利ですよね! ベクターデータで作られている画像なので、 jpgやgifなどと違ってどんなに大きく引き伸ばしてもキレイに表示してくれるんです! しかも軽い! ですが、そんなSVGにも落とし穴がありました。 IEやEdgeだとうまくサイズを調整できないッ!!! 今回はアイコン付きの見出しを作っちゃおうと思い、 backgroundでSVG形式のアイコンを指定し、 background-sizeでアイコンの大きさを指定していました。 HTML
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