【北京=幸内康】中国の自動車会社の業界団体「中国汽車工業協会」が10日発表した2010年の中国の新車販売台数は、前年比32・4%増の1806万1900台で、米国(1158万台)を大きく上回り2年連続で世界一になった。 国別の年間販売台数でも、これまで最高だった米国の1740万台(2000年)を上回り、史上最多となった。 高い経済成長に加え、自動車購入税の減税や農村を対象とした購入補助金などの政府の普及促進策が、需要を刺激した。昨夏以降、新たに設けられた燃費性能に優れた小型車への補助制度も、販売を押し上げた。 今後については、低燃費車を対象とした補助制度以外の普及促進策が10年末で廃止されるほか、北京市が今年から、渋滞対策として新車登録台数を10年実績の約3分の1に制限する規制を始めるなど、販売への影響も懸念される。