インド株が活況だ。10月末、ボンベイ取引所(昨年8月にムンバイからボンベイに改称)の130年の歴史の中で、初めて株式指数「SENSEX(ボンベイ30種平均)」が1万3000ポイントに乗せた。11月に入ってもその勢いは止まらない。 実はインドは「株式市場大国」である。5000社の企業が20もの取引所に上場している。その中で中核的なボンベイ取引所の(ウェブサイト) には「我々の歴史は東京証券取引所が設立された1878(明治23)年より3年古い」と記してある。その老舗が今頃になってなぜ? 大きな流れからすると、インド経済の台頭と連動している。1990年代初頭から始まった市場経済の導入、資本の自由化政策がようやく2000年に入って功を奏し始め、その結果、2002年に経常収支が黒字化、その頃から株価の上昇が始まっている。インド経済は中国の10年遅れ、と言われるが、実際、2005年の名目GDP(国内総
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