女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」のオーナーになれば、家賃収入を三十年間保証する。そんなうたい文句で事業を拡大した運営会社「スマートデイズ」(東京)が四月に経営破綻した。シェアハウスを建てたオーナーの多くは会社員。融資基準となる給与所得や預金残高が勝手に水増しされていた。一億円を超えるローンの返済の見通しが立たず、途方に暮れる人が相次ぐ。 (福岡範行) 「かなり厳しいです」。四月に完成したばかりの東京都板橋区のシェアハウスで、男性会社員(49)は、ため息をついた。ローンは土地建物代の計一億四千万円で、返済額は月六十七万円。他に自宅のローン返済も月約二十万円ある。給与の手取りは約五十万円。このままだと家計が破綻する。