日本振興銀行の本店前。ぽつりぽつりと預金者らが店に入っていった =13日午前、東京都千代田区神田司町(荻窪佳撮影) 経営破綻し戦後初のペイオフが発動された日本振興銀行をめぐり、元金融相の竹中平蔵氏ら2004年の設立当時の金融当局者への批判が高まる中、当事者は“雲隠れ”をして、黙りを決め込んでいる。今後、改めて説明責任が問われそうだ。 竹中氏は、同行の事実上の創業者で銀行法違反(検査忌避)の容疑で起訴された前会長の木村剛被告を金融庁顧問として重用。自見庄三郎金融相も「道義的な責任がある」と批判している。竹中氏は現在、慶応義塾大学教授を務めるほか、パソナグループ会長の肩書も持ち、幅広くメディアに登場している。 しかし、振興銀に関する取材は「一切、お断りしている」(広報担当者)といい、現在は海外出張中だ。 同行に免許を付与した当時の金融庁長官だった高木祥吉氏は、ゆうちょ銀行の社長に転じたが、亀井