「心に性別はあるのか? 〜性同一性障害のよりよい理解とケアのために」 中村美亜著 医療文化社 定価 2400円+税 「心に性別はあるのか? 〜性同一性障害のよりよい理解とケアのために〜」と題する本が発行された。トランスジェンダーでセクソロジストの著者・中村美亜さんは94年から10年間アメリカに留学。「日本に帰ってきたら,性同一性障害という医学用語を掲げ,病人としてのアイデンティティをもつ当事者が多いことにびっくりした」。 海外文献や当事者インタビューをもとにした著書で,医療だけに頼らない,よりよい生き方として「ジェンダー・クリエイティブ」を提言している。 編集部 ご本の「まえがき」に,「“心の性”というと,まるで人間には,“男の心”と“ 女の心”のどちらかが先天的に存在するかのようである」とあるのを読んで,まずなるほどと思わされました。 ご本のことだけでなく,プライベー