【室蘭】室蘭市内で23日に予定されていた道内の視覚障害者らの卓球交流会が、盲導犬同伴で宿泊できるホテルが見つからないとして中止になっていたことが28日、分かった。身体障害者補助犬法は盲導犬受け入れを義務づけているが、会場近くの3軒のホテルは宿泊について拒否または即答を避けるなどしたため、主催者側が宿泊先確保を断念した。北海道盲導犬協会(札幌)は「残念なケース。ホテルには盲導犬について正しく理解してほしい」とし、室蘭市内で啓発を行う予定だ。 2002年に施行された補助犬法は、公共施設や不特定多数の人が利用するホテルなど民間施設に対し、著しい損害が発生する場合などを除き、補助犬の同伴を拒むことを禁じている。 卓球交流会は視覚障害者の有志が主催し、10年ほど前から小樽や函館など道内各地を巡回して開かれてきた。視覚障害者は介助者か盲導犬を同伴させて参加。これまで大会が中止になった例はない。