from AERAdot. 『週刊朝日』や『AERA』を発行する朝日新聞出版のwebサイト「AERAdot.」とのコラボレーション連載。 バックナンバー一覧 国連機関IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が第1次報告書でCO2による地球温暖化を唱えたのは1990年。いまから25年前である。以来「二酸化炭素(CO2)が増えて地球が温暖化している。このままでは大変なことになる!」という言説が広く流布されてきた。 ところが、深井有『地球はもう温暖化していない』は断固として主張するのだ。〈実際に温暖化が起こっていたのは7~8年に過ぎず、その後、世界の平均気温は頭打ちになって、今はむしろ下降傾向にある〉 そもそもCO2は悪者なのか。とんでもない。植物にとって光合成に必要な大気中のCO2は多いほどよいのであって、実際、砂漠化が進むという喧伝に反し、CO2の増加でいまは砂漠の緑化が進んでいる。 温暖化