この前、昔の本を読んでいたら、知らない言葉がいっぱいあった。 言葉とは、ほんの数十年で想像以上に変わってしまうものらしい。 そうとなったら、どれくらい変わっているのか見てみたい。 昔の辞書を手に入れて、隅々までじっくり読んでみよう! 第一版の広辞苑がこの世になさすぎる 昔の辞書を読んでみたい。そのためにまず昔の辞書を探すことにした。 愛知と鳥取の図書館にしかありませんでした。(参照:https://ndlsearch.ndl.go.jp/) 欲しかったのは、なんでも載っていると噂の『広辞苑』の第一版だ。 広辞苑が最初に出版されたのは1955年。しかし出版当初はまだ図書館にいれるほどではなかったらしく、だいたいの図書館は1976年の第二版からしか置いていない。 しかたないので、一般開放している近くの大学図書館に行くことにした。 これが何週間か探し求めてやっとたどり着いた1955年の広辞苑・第
『リアルタイム MRI 日本語調音運動データベース』第2版 ©︎前川喜久雄(国立国語研究所) https://rtmridb.ninjal.ac.jp/ (CC BY-NC-SA) ---------------------- PDF版『理屈で学ぶイギリス発音の教科書』 https://suzuri.jp/mon_mon_sprache/digital_products/49382 本書は、 ・イギリスの標準的な英語の発音について ・日本語およびアメリカ標準発音と比べながら ・音声学に基づいて感覚ではなく理屈で理解することを目指す という教材です。 一方で、同じくイギリスの標準的な英語の発音についての、 ・より実践的に「うまく発音できる」ことを目的とした、 ・見やすいデザインの ・ネイティブ音声付きの 教材(紙書籍、Kindle、PDFの3形式)を準備中です。 後者のような教材
週プレNEWS TOPニュース社会パリ在住フランス人研究者が「日本語の起源」を追究する理由。文字なき時代の古(いにしえ)の姿はここまでわかった! 「日本語の祖先は、朝鮮半島から海を渡ってもたらされた説が有力です」と語るペラール氏 日本語は、大昔はどのような姿だったのか? 文献の記録がない時代はどんな発音で、どんな単語があったのか? そんな疑問に答える本が出た。それが『日本語・琉球諸語による歴史比較言語学』だ。 われわれが話す日本語の祖先の姿に迫る画期的な方法をまとめたこの本の著者のひとりは、なんとパリ在住のフランス人、トマ・ペラール氏。異国の言語学者が明らかにした、日本語の古の姿とは? ■日本列島にはいろいろな言語があった ――なんだか難しそうな本ですが、タイトルの「歴史比較言語学」ってなんですか? トマ・ペラール(以下、ペラール) 異なる言語どうしを比較したりすることで、言語がたどった歴
万葉仮名より昔の世界にようこそ 声だけずんだもん解説 https://voicevox.hiroshiba.jp/ 参照多すぎて書ききれないんですが概観を知るため読みやすいものとしてとりあえず下記をどうぞ http://www.tufs.ac.jp/common/fs/ilr/contents/ronshuu/18/jilr_18_note_Ito.pdf https://www.manabi.pref.aichi.jp/contents/10005980/0/index.html http://ocra.sakura.ne.jp/048.html https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2019/09/story/19091218/ https://www.manyo.jp/ancient/report/pdf/report18_12_do
異世界の言語学です。 ドイツのフンボルト大学ベルリン(HU Berlin)で行われた研究によって、ファンタジーやSFの世界で使われている人工言語のどんな要素が、美しさや邪悪さなどの音声的な印象に繋がっているかが調べられました。 調査対象となった人工言語には、有名なフィクション作品で創作された優雅な響きを持つエルフ語や醜く凶悪なオークたちのオーク語、理知的な異星人たちのバルカン語、荒々しい戦闘民族の使うクリンゴン語など12種類が含まれています。 本研究は、ファンタジーやSFの世界が好きな人たちならば、一度は考えたことがある異世界言語の音声学的な魅力を分析したものと言えるでしょう。 研究内容の詳細は『Language and Speech』にて公開されています。 From Star Trek’s Klingon to Tolkien’s Orkish: Unraveling the audit
なかなか概観を示せる良い論文がないので https://twitter.com/zzTyV6vdCnkuLnm/status/1765474037411762270 https://twitter.com/ToyNupuri/status/1695408915968843905 このあたりのツイート(ポスト)は研究背景を知る参考にしてください。 あと関連動画 https://youtu.be/cWt3ibb7fo4?si=cu9lsam7L5x8C3Uu Vovin のアイヌ祖語にもいろいろ問題があるのですが、この研究領域は盛り上がりが非常に低調で遅々としています。*hd のように南方と比較する目的で無理やり作られた音素もあるので参照する人は注意してください。 https://en.wiktionary.org/wiki/Appendix:Proto-Ainu_reconstruction
誤字ってるけど南島「火」apuy です! あと分かりやすい例に現代カンボジア語「石」thma と北海道アイヌ語「石」suma があります。ただし千島アイヌ語は「石」poina です。 入れ忘れたがアイヌ語 pis も琉球祖語「干瀬」*pise に一致しており記録された隼人語にも一致します。引用した意見に反して pitipa「土(ひぢ)端」ではないかという気持ちもあるので、pis を取り上げたほうが良かったかも。 あと日琉祖語「泥地」*nuta〜nita アイヌ語「泥地」nitat これはアイヌ語→日本語向きでないと対応が説明できないけど南琉球まで分布する。 無アクセント地帯については異なる語派間の接触の結果と見ることもできるでしょう。ただし無アクセント東国語の末裔である八丈島でアイヌ語同様に wa を文末に付けることは特筆に値します。 アイヌ語「蛇」*hoyaw > oyaw は見
ここまでどっぷり日本史は初めてかもしれない 参考 『日本語全史』沖森卓也 『自称詞〈僕〉の歴史』友田健太郎 『日本の敬語』金田一京助 『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』金水敏 『日本語の歴史』山口仲美 『人称詞と敬語ー言語学的考察ー』三輪正 『歴史のなかの言葉』阪下圭八 『近世の語彙ー身分階層の時代ー』小野正弘編 『初めて学ぶ日本語学ーことばの奥深さを知る15章ー』益岡隆志編著 『ことばと文化』鈴木孝夫 『日本語の起源と古代日本語』京都大学文学研究科編 『江戸言葉の研究』湯沢幸吉郎 『日本語の言語理論的研究』佐久間鼎 「自称詞オレの歴史的変化」米田達郎 「「ぼく」と「おれ」の待遇価値の変化に関する考察」鄭恵先 「人称代名詞「僕」「君」の変遷」長崎靖子 「明治俗語革命期の「僕」と「小生」」れいのるず秋葉かつえ 「自称詞の歴史社会言語学的研究ー「拙者」から「僕」へ」れいのるず秋葉かつえ 「歌
お久しぶりでございます。pakuです。 まずは長らく記事の投稿がストップしておりましたこと、お詫び申し上げます。私情で申し訳ありませんが、少し休養期間を設けておりました。 今回はその休養期間中のディレイを取り戻すため、一度私の言語創作から外れて、いつもより少し皆様のためになるような記事を書いてみたいと思います。 最後まで読んでいただければ幸いです。 * * * みなさん、『りんご文』と呼ばれるものをご存じでしょうか。 博識なみなさんでしたらご存じかと思いますが、「何それ?」という方のためにもご説明いたします。 『りんご文』とは、2014年9月20日、ざすろん様により作成された例文群のこと。 主に人工言語を作成する人々にとって、この例文群を自作の言語で翻訳することでその言語における文法の不完全さをカバーしていく、という目的で作成されたものになります。 つまりどういうことか、分かりやすく例を出
https://wiki.conlinguistics.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E5%9C%8F%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A8%80%E8%AA%9E%E4%B8%80%E8%A6%A7 日本語圏人工言語リスト6版(2023-12-25) 日本語圏の人工言語のリストが最近作られていないと思ったので、底となるリストを参考に、新しい言語も合わせてつくったものです。リストのすべての言語の情報は私がアクセスして確認しなおしています。 このリストは後で作るリストのための下準備という位置づけで、人工言語として言及されているものは見つけ次第すべて入れています。そのため、創作世界の設定に名前だけ登場するような言語や、ツイッター上で思い付きで作られた言語も含んでいます。 言語の説明やCLAコードの入った生データは以下のリンクからアクセ
この記事はこんな人におすすめ 感覚的に能格言語理解したい人 感覚的に反受動態理解したい人 日本語楽しく改造したい人 能格言語は怖くありません。 エキゾチックな文法から、身近な言葉遊びへ。 目次 この記事書きたくなったきっかけ そもそも能格言語ってなに? 能格日本語の助詞 受動態vs反受動態 てなわけで この記事書きたくなったきっかけ 下記の内容はあくまで「きっかけ」です。本題とは関係ありません。 読みとばしていただいて大丈夫です。 さて、能格言語って、エキゾチックに見られがちですよね。 能格言語と言えば、グルジア語、バスク語、イヌイット語などなど……。 世界の言語の約2割です1。 たしかに、日本語や英語などの対格言語と比べて、能格言語は少数派です。 エキゾチックに見えてしまうこともあるでしょう。 でもみなさん、エキゾチックに見すぎではありませんか? 言語界隈にいると、たまにとても極端な意見
日本語はいつごろ、どこから来たのでしょうか? 日本列島に入ってきた言語は、 どのような変遷をたどったのでしょうか? また、それらはどのようにして分かるのでしょうか? 日本語の歴史を研究しているトマ・ペラールさんと 五十嵐陽介さんに聞きました。 日本語と琉球諸語は同じ起源を持つ お二人は、なぜ日本語の歴史の研究を始められたのですか。 ペラール:もともと日本の伝統文化に興味があって、人類学や民俗学をやろうと思っていました。途中で、言語の研究の面白さに気付いたのです。そして、日本語がどのように変化してきたのか、今の日本のことばがどのように成立したかについて研究を始めました。すると、日本語の歴史を研究するには琉球諸語のデータが絶対に必要だと分かり、琉球諸語の研究を始めたのです。五十嵐さんと初めて会ったのは、フィールドワークで訪れた宮古島でしたね。五十嵐さんは、まだ日本語の歴史については手を付けてい
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