1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦)の高知コア研究所の林(りん)らは、統合国際深海掘削計画(IODP)における地球深部探査船「ちきゅう」の第343次研究航海(東北地方太平洋沖地震調査掘削)で得られた地層の物性データを解析し、東北地方太平洋沖地震震源域先端部(海溝軸付近)の地層において、地震に伴って大きな応力(物体の内部に生じる力)の解放が起こった事を明らかにしました。 このような応力の解放は、従来大きな地震のエネルギーを蓄積せず地震性滑りが発生しないと考えられていた海溝軸付近の断層においても、エネルギーを蓄積し大きな滑りが発生し得るということを世界で初めて裏付けるものです。 本成果は、2月8日付け(現地時間)発行の科学雑誌Scienceに掲載される予定です。 論文タイトル: Stress state in the largest displacement area o