サンパウロ(CNN) 勤務時間外に仕事に関する電子メールが届いたり電話がかかってきたりした場合、残業したとみなされるのか――。ブラジルで最近成立した労働法が物議をかもしている。 同法はルセフ大統領の署名で昨年12月に成立。会社から従業員へのメールや電話は、上司からの直接命令に等しいと規定した。 しかし労働省によれば、この法律をめぐって論議や疑問の声が噴出しているという。同省の報道官は「これにどんな意味があるのか、労働者がどう利用できるのかがはっきりしない」と困惑した様子。 労働問題に詳しい弁護士は地元メディアに対し、時間外に仕事関連のメールに返信した従業員は残業代を請求できるとの見解を示した。 地元紙の報道によれば、労働裁判所は休会明けの2月にこの問題について検討し、従業員が会社からの電子メールや電話を受けた場合、自宅で仕事をしたとみなされるのかどうかについて判断を示す予定だという。