7日の東京金融市場は、ユーロ急落を受け、円高と株安が同時に進む荒れた展開になっている。ユーロは一時、1ユーロ=108円前半まで売られ、8年7カ月ぶりの安値。日経平均株価は前週末から一時398円57銭下げ、9500円割れ寸前になった。ギリシャなど南欧諸国の財政に対する懸念が東欧ハンガリーに波及したことがきっかけだ。 ハンガリーは既に国際通貨基金(IMF)などの支援下にあるが、同国政府は4日、「前政権が財政数値に不正を加えていた」と表明した。ハンガリーは非ユーロ圏で、経済規模はギリシャの3分の1程度だが、欧州諸国の財政への不信が拡大。ハンガリーに投融資しているユーロ圏の金融機関への影響も意識され、前週末の海外市場でユーロが売られた。また、同日発表の米雇用統計が市場予想より悪く、米株式相場が急落した。 こうした流れから、週明け7日の東京市場は、一段の円高ユーロ安となった。午後1時現在、前週末