東欧リトアニアのエネルギー省は1日、計画中のビサギナス原子力発電所に、東芝傘下の米ウェスチングハウスと、日立製作所・米ゼネラル・エレクトリック(GE)連合が応札したと発表した。夏までに選定する。東京電力福島第一原発の事故後、国内のメーカーが原発に応札するのは初めて。 同省は発表文で「原子力発電に専門的技術を持つ国際的企業から提案がなされたことは、このプロジェクトが順調に進んでいることを示している」と説明した。リトアニア政府は6月中に具体的な提案を受け取り、欧州連合(EU)の欧州委員会とも安全面などの協議をする。 ロイター通信によると、この原発は2018〜20年に完成し、220万〜340万キロワットの発電を目指すという。(ロンドン=有田哲文)