若者にお金を稼ぐことの大切さを知ってもらい、ニート化を予防するための金銭教育プログラム「マネーコネクション」の授業が25日、青梅市の都立多摩高校であった。NPO法人「育て上げ」ネット(立川市、工藤啓理事長)と新生フィナンシャルの共同事業で、授業は全国各地に広がっている。(吉田拓史) 授業は1年生6クラス約190人が受けた。生徒たちはまず、20万円の収入で一人暮らしをした場合の毎月の生活費を試算。それぞれが思い思いの数字をワークシートに記入すると、東京23区内で暮らした場合「家賃は5万4千円、食費は2万円……」と相場が示された。 ある女子生徒は「20万円じゃちょっときついかな」。別の女子生徒は「都心に住みたいから家賃は12万円で、交際費は7〜8万円。35万円くらいないと足りない」と感想を漏らす。 生徒たちに見当もつかなかったのは国民健康保険や年金、税金だ。合計で月4万円以上かかることを