「愛」という言葉が氾濫する中、かえってそんな言葉無ければ良いのにと思う時があります。でもそうもいかないので、気持ちを切り替えて、ひっそりとしかし確実にある愛について書こうという気持ちになりました。 僕は君を愛する 誰かが君を愛しても 誰も君を愛さなくても 僕は君を愛する 誰かが君を憎んでも 誰も君を憎まなくても 誰かが君への愛を誓う 僕は誓わない 誰かが僕を罰しても 僕は誓わない ただ僕は君を愛してる 愛を競い合う人たちの群れ 僕は抗って歩く 肩をぶつけられ 唾を吐きかけられ ときには無視をされ それでも僕は愛を抱いている 誰かが愛を声高に叫び 君の喜びに喝采を送るとき 僕は感じている 物音も立てず 息をのんで 君の苦しみを 君の哀しみを そして君の穢れを 君の涙にまみれる僕は ただ君を愛している 君に咲く花 君に宿る鳥 君を洗う雨 君に育まれ埋葬されるものたち 僕はそれとともにあり 僕は