招致決定に沸いた東京「遂に勝てり」「凱歌」 「東京オリムピック!正式決定 我等の待望実現! “東京”遂に勝てり」(東京朝日)、「果然!! 東京に凱歌 極東に翻る初の五輪旗」(東京日日)、「おゝ今ぞオリムピックは我等の手に 燦たり皇紀二千六百年 待望の聖火、来るの感激」(読売号外)――。 1936年8月1日の新聞各紙朝刊は4年後の1940年の夏季オリンピック(当時は「オリムピック」と表記した)が東京で開催されることが、ベルリンでの国際オリンピック委員会(IOC)総会で決まったことを報じた。東京朝日の別の見出し 「日本卅(三十)六票芬蘭廿(二十)七票」にある「芬蘭」とはフィンランドのこと。東京とヘルシンキが投票で争った結果だった。 見出し、本文に「勝てり」「凱歌」など、勝ち負けにこだわった表現が目立つ。「萬歳!!」の説明が付いた東京朝日の写真は、「文部省体育課」と「東京市案内所」の何人かが両手
