GPS(Global Positioning System)に代表される測位機能を備えた民生用電子機器の商品価値が高まっている。これまで主にカー・ナビゲーション機器やPND(Personal Navigation Device)に搭載されていた機能だが、端末の位置を正確に特定できるようになるにつれ、携帯電話機にも入り込んできた。ユーザーの現在位置に応じて提供する内容を変える広告など、より進んだGPS応用サービスも盛んに開発されている。地図上で位置を特定できるだけでも、GPSには車載機器や携帯型機器の主要な機能として扱われるにふさわしい価値がある。 ただし、部品コスト(BOM:Bill of Material)やプロセッサの負荷を大きく増やすことなく実装できることが条件だ。消費者が欲しがるような、性能が高く測定誤差の小さいGPS機器を適切な価格で提供することが、エレクトロニクス技術者に求