映像と音声を使った「ビデオ・アート」では、コンテンツを映し出すテレビなどの機器も作品の一部となっていることがあります。しかし、これらの電子機器には寿命が存在し、いずれは故障してしまうもの。アメリカの近代美術館など、多くの美術館で展示されているビデオ・アート作品の保全の仕事を請け負っているチー・チェン・ルイ氏の半生をまとめたドキュメンタリーを、Great Big StoryがYouTubeで公開しています。 The Fine Art of Television Repair - YouTube 1960年代から1970年代にかけてテレビは最も大きな影響力を持つメディアの1つとなり、当時の多くのアーティストたちがテレビを無視して活動することはできないほどの地位を占めていました。 ニューヨーク近代美術館でメディア保存士の補佐を担当しているピーター・オレクシク氏は「当時のテレビは全く新しいもので、