第75回紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。 毎年の口上ですが、もう「老若男女が知っているヒット曲」など今の日本にはほとんどなく、多くの人が納得する出場者の選出などできるはずもない、ということは前提です。 各人の趣味嗜好が細分化し、それぞれが好きなジャンルを持っていてそのジャンルの楽曲は様々好んで聴く一方、他ジャンルの楽曲はほとんど知らないという状況が当たり前。 NHK側は、多くのジャンルのうちからメジャーだったりニーズがあるものをチョイスして、その上位のミュージシャンから交渉という形になるのだと思いますが、もうその時点で番組全体のトーンなどコントロールできるはずもなく、継ぎはぎ状態になるのは目に見えています。 そこをどう辻褄合わせてひとつの番組としての体を成そうとするのか、という点がここ10年程の最大の見どころと言ってもいいわけで。 時代に合わずに没落したスターが、どう取り繕ってスター