80年代初頭からのキャリア志向の末に、バブルの絶頂期を迎えた平成元年。この頃日本の女性たちは、強さと女らしさをうまく使い分けるようになります。海外旅行などの贅沢を謳歌し、本物志向・高級志向が高まり「お嬢様ブーム」となりました。「ボディコン(ボディコンシャス)」で女性らしさをアピールするファッションが大人気となり、一方で「渋カジ」と呼ばれた「紺ブレ(金ボタン付きの紺色ブレザー)」にジーンズなどトラッドで上品なカジュアルスタイルや、コンサバティブなファッションも流行しました。 この頃のメイクの特徴は、真っ赤や青味のローズピンクなど、はっきりとしたビビットな色味の口紅です。口もと以外は全体にナチュラルで、目もともほんのりとしたローズやパープル系など、非常に女性らしいメイクです。 ヘアは、「ワンレン(ワンレングス)」のロングが主流で、毛先のみにパーマをかけたソバージュや、ストレートロングが流行りま