1995年に発売され、根強いファンも多かったシャープの「メビウス」 シャープは21日、パソコン事業から撤退していたことを明らかにした。「メビウス」ブランドで一世を風靡(ふうび)したが収益には結びつかず、2009年10月に発売した製品を最後に開発を打ち切り、09年度中に生産を終了した。関係部門の一部はすでに今年12月販売予定のタブレット型高機能情報端末「ガラパゴス」に移っており、経営資源をこちらに集中させる。 シャープは1995年にノートパソコン・メビウスシリーズを発売。得意の液晶技術を生かし、01年度には12.1型の液晶画面を備えたパソコンとしては世界で最も軽く、最も薄い「ムラマサ」を発売し、国内シェアを1割近くまで伸ばした。根強いファンも多かったが、その後は他社との競争激化で苦戦が続いていた。 すでに販売したパソコンの保守・修理などは継続する。今後のガラパゴス事業では、端末の売り切