2024年はカンファレンスや個人ブログにて自作RDBMSの話をよく見かけたこともあり、昔からあった「いつかはRDBMSを作りたい」という気持ちがさらに高まった年でした。 カンファレンス Kaigi on Rails 2024 作って理解する RDBMSのしくみ | Kaigi on Rails 2024 PHPカンファレンス福岡 2024 PHPでデータベースを作ってみた by 富所 亮 | トーク | PHPカンファレンス福岡2024 #phpconfuk - fortee.jp 個人ブログ Goで自作RDBMS - abekoh's tech note Rustでリレーショナルデータベースを自作したときの成果と反省と学び - サノメモ そんな中、会社の合宿で行うLTの募集がありました。「LTに向けて締切駆動開発することで、RDBMSを作り切れるのでは」と考えて、RDBMSを作ることにし
はじめに RumaleにVariable-Random Trees(VR Trees)を実装して、バージョン1.0.0としてリリースした。本来であれば、0.30.0相当の変更なのだが、マイナーバージョンをひたすら大きくしていくのもアレだし、Rumaleも前身のSVMKitを含めると5年以上開発していることもあって、バージョン1.0.0とした。 VR Treesは、普通の決定木と、ランダムに分割を決定するランダム木を、混ぜ合わせるようなアンサンブル手法である。データやタスクによっては、Random ForestやExtremely Randomized Treesを超える性能が得られることから、実装してみた。 Liu, F. T., Ting, K. M., Yu, Y., and Zhou, Z. H., "Spectrum of Variable-Random Trees," Journ
この記事は Ruby AdventCalendar 2024 21 日目の記事です。 みなさんこんにちは。@ydahです。 ほんじつは、今年あたらしく追加されたRaccの新文法についてお話しします。 Raccとは github.com Raccは青木峰郎さんによって作成された、文法規則からRubyで書かれた構文解析器を生成するパーサジェネレーターです。 パーサ生成のアルゴリズムには、yaccやLramaなどと同じLALR(1)1を使用しています。 このRaccを使って構文解析器を作成している例としては、Lramaやrdocが挙げられます。 本記事では、Raccの使い方や基本的な文法については触れません。詳細はRacc ユーザマニュアルを参照してください。 もしくは最近だと俺たちの金子さんが作ったlr-parser-101というRubyで書かれたLALR(1) パーサジェネレーター Racc
Some time ago I was talking about an ahead-of-time Ruby compiler. We started the project with certain goals and hypotheses in mind, and while the original compiler is at nearly 90% completion, there are still those other 90% that needs to be done. In the meantime, we decided to strip it down to a bare minimum and implement just enough features to validate the hypotheses. Just like the original com
このエントリはmrubyファミリ (組み込み向け軽量Ruby) Advent Calendar 2024の1日目の記事です。 近年、mruby bytecodeを利用していろんな環境でRubyを動かす試みがみられます。ふつうRuby処理系を自分で実装するとすれば という3段階になるわけですが、mruby bytecodeを使えば前段はmrbcコマンドがやってくれるので、後段であるVM+ランタイムの実装だけでRubyプログラムを動かすことができ、だいぶ楽になります。 とはいえ… 言語処理系実装の経験がなければ、後段だけでもけっこうな歯ごたえがあるでしょう。特にmruby本体はC言語で書かれているため、Rubyistにとってはとっつきづらいかもしれません。 ということで、Rubyで書かれたmruby VM、mruby/rubyをご用意しました。 https://github.com/yhara
Apache Arrowの開発に参加している須藤です。現時点でapache/arrowのコミット数は1位です。私はRubyでデータ処理できるようになるといいなぁと思ってApache Arrowの開発に参加し始めました。同じような人が増えるといいなぁと思ったりなにか試したりしましたが、あいかわらず、今でも実質1人でApache ArrowのRuby対応をしています。何度目かの「もっと仲間を増やさないと!」という気持ちになったので、最近の活動を紹介して仲間を増やそうと試みます。 そのために選んだ話題がJRubyなのはちょっとアレな気もしますが、最近「がんばったな!」という気持ちになったのがこれだからしょうがない。 JRubyでApache Arrow? JRubyでもApache Arrowを扱いたいというのはRubyKaigi 2023でADBCの話をしたあとにJRuby開発者の@headi
先日、VitalRouter.MRuby というUnityパッケージを公開しました。Tweet 元々、VitalRouter というUnity向け高速メッセージングライブラリをつくっていたんですが、ここに mruby を組み込むことによって、Rubyスクリプトで書いたとおりにメッセージを発行(publish)できるという代物、それが VitalRouter.MRuby 、です。 Rubyで発行したメッセージを受け取ったUnity側は、VitalRouterの柔軟な async パイプライン & async順序制御によって、宣言的にシーケンスを記述することができます。 これによって、ゲームのシステム部分の開発のレイヤの上に、お手軽ゆるゆるスクリプトを乗っけることができます。 What is VitalRouter? VitalRouter自体は単に、中央イベントアグリゲータ/メッセージブロー
ruby.wasm の JS ライブラリは JavaScript に対する薄いラッパーなので、そのままだと Ruby では使いにくいことがあるので、最近は JS を Ruby らしく使えるようにするためのライブラリを作ってそれを使ってる。 github.com 使い方 <!DOCTYPE html> <html> <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@ruby/3.3-wasm-wasi@2.6.2/dist/browser.script.iife.js"></script> <script type="text/ruby" src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/tmtm/jsrb@v0.1.0/jsrb.rb"></script> <script type="text/ruby"> ... </script> <
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