この作品を手がけたのが、電通のクリエーティブ・テクノロジストである菅野薫(すがの・かおる)さん。菅野さんは他にも、本田技研工業(ホンダ)のカーナビ「インターナビ」の走行データから震災後の通行実績を可視化した「CONNECTING LIFELINES」、東京オリンピックの招致プレゼンで使われた、フェンシング・太田雄貴選手のフォームと剣先の動きの視覚化した映像作品、カンヌ・ライオンズで行われた電通セミナーでのPerfumeのパフォーマンスなど「データ」をベースにしたプロジェクトに携わっていることが多い。なぜデータに立脚した作品を生み出しているのか、「広告×データ」の可能性とは……菅野さんに聞いた。(以下、敬称略) CONNECTING LIFELINES(2011年~) ――私が初めて見た菅野さんの作品が、CONNECTING LIFELINESでした。東日本大震災が起きた年の東京モーターショ