さて、そろそろ、バブルの気配が濃厚に立ち込めてきたシリコンバレーの昨今。テクノロジー企業の上場申請が相次ぎ、未上場ベンチャーの企業価値は上昇し、未上場株の妖しいセカンダリーマーケットも躍進中。 私個人的には、身近でバブルが起こるのはこれで人生4回目です。こんな感じ: 1回目:日本の不動産バブル (もしかして近代日本史上、最初で最後のバブル?) 2回目:シリコンバレーのドットコムバブル 3回目:アメリカのサブプライム住宅ローンバブル 4回目:インターネットバブル(なのか?) ← いまここ 以下長いが、サマリーは、「バブルは当面避けられない。いい面もある。シリコンバレー的には、10年に1回のバブルなので、『シリコンバレーで働きたい!』という人は、上向いている今の間にもぐりこむのが吉」ということ。 覚えていますか♪ ドットコムバブルの狂乱 ドットコムバブルの際は、世の余剰資金がどっとインターネッ
2011年6月28日にサンフランシスコのSOMA地区にて今年で二回目になるSF New Tech Japan Nightが開催された。このイベントは、日本のWebベンチャーが総勢300人以上の地元観客を前に自社のサービスを英語にてプレゼンし、世界進出の足がかりとするもの。去年10月に行われた第一回に引き続き、今回が二回目。前回出場した6社のうち、myGengo社がイベント後にDave McClure率いる500Startups より資金調達に成功した事もあり、今回も多くの期待が寄せられた。 今回のイベント、本来は春頃に開催を予定していたのだが、3月11日の東日本大震災により開催日が2ヶ月程遅れた。それもあり、地元オーディエンスはこのイベントを通して日本の経済的復興にも注目している。プレゼン参加企業に関しては、5月初頭より一般公募を開始し、海外向けのWeb/モバイルサービスを提供する多数の企
とうとう、この日が来てしまいました。 4月からはじまった初めての海外でもあるサンフランシスコでの生活。ついに日本に帰る時が来てしまいました。本当に最初は不安だらけでしたが、こんなに充実した3ヶ月になるとは夢にも思いませんでした。 半年前に「シリコンバレーに行く!」と決めて、このブログをはじめ、最初は何のアテもありませんでしたがECstudioの山本社長にbtraxのBrandonさんを紹介してもらい、シリコンバレーカンファレンスに参加し、btraxでのインターンが決まり、4月から家族でサンフランシスコに来るという、自分の人生でもかつてないほどあり得ないことの連続でした。 6月の後半は日本へ帰りたくなさすぎて若干うつになりかけましたというのは言い過ぎですが、それぐらいサンフランシスコの生活は想像以上に楽しいモノでした。 飛行機の中でこの3ヶ月間を振り返りまとめてみようと思いますが、多分長くな
去年のIVSに参加した時にサイバーエージェントの藤田社長がこんなことを言っていました。 「勢いがあって成功している人の近くで働くことはすごく良いことだ」 この言葉が実はずっと印象に残っていたのですが、最近自分自身この言葉を実感しています。 それはbtraxで働いて日々感じていること。 そう、今自分の回りで一番勢いがありノリにノッている男、 それがbtraxのCEO Brandonさんです。 この数カ月間、Brandonさんやbtraxという会社の勢いのすごさを感じています。 ・有名な戦略コンサルティング会社から会いたいとメールが来たり ・著名な投資家の人が会社に訪問に来たり ・Brandonさんが日本に行けば色んな人が会いたいと言ってきたり ・スタートアップイベントの審査員をしたり ・仕事をお願いしたいという話もバンバン飛び込んてきています。 btraxで主にBrandonさんが更新してい
TechWaveシリコンバレーツアーの参加者の一人、Zucks代表取締役の堀井翔太さんのレポート第3弾。TechWaveでも大きく取り上げたスタートアップ「Color」の訪問記を寄稿してくれた。 Colorは、アプリを立ち上げて写真を撮ると周辺にいるColorユーザーに自動的に写真が共有されるというサービス。自分の生活を公開し合うことで人間関係を構築し豊かにすることができるという信条と、それを実現するセンサー技術が面白いサービスだ。また巨額の投資を集めたことでも有名になった。詳しくは常識を揺さぶる新アプリ「Color」は、新たな時代を築けるかという記事をご覧ください。この記事は3500回以上もRTされている。いかに多くの人がこのColorというサービスに関心を持っているのかが分かる。 自分の生活をオープンするという信条のサービスだけに、オフィス自体もオープンで、堀井さんが中を覗き込んでいた
TechWaveシリコンバレーツアーの参加者の一人、Zucks代表取締役の堀井翔太(@shota)さんが、シリコンバレーの印象をまとめてくれました。堀井さんは、ほかのツアーの参加者よりも早く米国入りし、where2.0のほかにAd:techにも参加したほか、ご自身で幾つかのスタートアップを訪問されました。今回のエントリーのほかにも参加したカンファレンスのセッションのもようをご自身のブログで報告されていますので、TechWaveではそれらに僕の論評を交えて、今後数回に渡ってダブルポストさせていただきたいと思います。(湯川) 先月、2週間シリコンバレーに出張に行って来て、たくさんのスタートアップのファウンダーに話を聞いたり、セッションを聞いたりしてサービスについて感じたことを書きたいと思う。 まず毎日、TechCrunchで取り上げられ、いつもなら記事を読んでふ~んで終わるスタートアップのファ
茂森さんは、脳性まひのソフトウェアエンジニアだ。日本の大学を出た後、カリフォルニア大学バークレイ校でコンピュータサイエンスの学位を取得、シリコンバレーとイギリスのサン・マイクロシステムズで働いた後、アメリカの大学院の修士を卒業したところだ。 茂森さんの障害は重い。歩くことはできるが、電動車いすを利用することが多い。言語障害もある。普通学級の小学校に入る際に受けた知能検査で、校長先生に驚かれたほどのIQを持つ茂森さんだが、考えを人に伝えるのには大変な苦労を伴う。 しかし、脳性マヒの茂森さんは、普通の人がイメージするおとなしい障害者とはだいぶ違うようだ。アウトドアが好きで、スキーや車椅子サッカーもやっていたようで、スカイダイビングやミネソタでやられている冬季犬ぞりキャンプにも参加している。最近は、自家用の電動車椅子をモトクロス・バイクに見立て、シリコンバレーを囲む山々に果敢に挑んでいるようだ。
2010年12月12日日曜日 Tweet 2010年の授業終了。これから... スタンフォードの2010年内の授業がようやく先週金曜日に終了しました。ということで久々のブログ、成績云々は置いといて、各授業で得た学びを書いてまとめてみようと思います。そもそも去年もそうでしたが、何故か秋学期は気持ちに余裕が無くなってしまい、最終週は今まで遅れを取っていた分を埋め合わせるためにも周りを見る余裕も無く、Amazonで大人買いしたキットカットとレッドブルが心の友でした。 MS&E220 - Probabilistic Analysis 基本的には確率の基礎計算の授業です。順列やら組み合わせやら部分確率、平均・分散やらほぼ高校時代で習ったことをベースにして、指数変数やらポアソン分布、ネイピア数、リジェネレーションポイント、マルコフの不等式などを駆使して諸々の確率を問いていくという授業。まぁほぼ現実生活
最近よく聞かれるので。以下、インターネットベンチャーに限っての話です。 会社をアメリカで登記する・・・・か日本の投資家を囲い込んである 前もこんなのとかこんなのを書きましたが、海外で登記された企業に投資するのはハードル高し。アメリカの、それもデラウェア州で登記されてるのが望ましいです。 (映画、The Social Networkで、Facebookが最初Floridaで登記されてたのをDelawareに移す、、、というシーンがありましたな。) とはいえ、先日シリコンバレーの有力スーパーエンジェルであるところの500 Startupsから投資を受けたAqushは日本の会社。なので、日本の会社であっても絶対NGではないわけですが、でも、500 StartupをやってるDave McClure本人に 「日本の会社でも投資する?」 とAqushの投資の後に確認したところ、 「日本国内のメジャーの
このままブログを書いていたことなど忘れてしまいそうな今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。 さて、昨今シリコンバレーでは「エンジェル投資バブル」が起こっております。やっとサイトができました、2−3人でやってます、というくらいのベンチャーの企業価値があがるあがる、どんどんあがる。屋根まであがる。 主にインターネットベンチャーの世界での話ですが。 具体的に言うと、上記で言ったようなできたばかりのベンチャーの「リーズナブルな企業価値」は、去年の頭くらいまでは、(pre moneyで)$2 million前後くらいが相場だったのが、今は$4 million。$8 millionなんてのもザラにあるという状態。 TechCrunchのMichael Arringtonは$4 millionが限界的高さで今やそれを超えつつある、と今朝書いてましたが、ふふふ、$4 millionはもはや「リーズナブル
産業振興策というと胡散臭いが、地方レベルでうまくいっている例というのは興味深い。 岐阜は日本のシリコンバレー!? 「セカイカメラ」や「Finger Piano」生んだ県の振興策 大垣市のIT施設「ソフトピア・ジャパン」内にプロジェクト拠点「ドリームコア・コレクティブ」を開設し、iPhone55台を整備。その上で、ITベンチャーの入居料減免やアプリ開発教室「iPhone塾」を設置するなどした。 岐阜県でiPhoneの講習会を行ったり、ベンチャー支援したりして効果が上がっているとのこと。地方レベルでの試みに可能性を感じる理由は二つだ: 地方間の競争がある:他の市町村の政策より上手くいっていなければ明白である 徴税能力に限界があり、野放図な支出は難しい:国に比べればこういった裁量は遥かに少ない 国政に比べて行政への有権者のチェックが細かい:省庁レベルのある政策の成否が原因で議員の地位が脅かされる
2010年7月7日、シリコンバレーのプラグアンドプレイにて、七夕パーティが行われました。そのタイミングにあわせて米国ツアーが企画されました。今回の米国ツアーは、現地のスマートフォン事情はどうなのか、どうやってビジネスを展開しているのかなど、ノウハウ共有とネットワーキングが主な目的です。 レインボーアップスクールからは、2期生2名、3期生3名、5期生1名、プロアシスタント1名に加え、チューターの私を含めた8名が参加。さらにレインボーアップスクール戸は別に、アイフリーク社長 伊藤さん、サクセスネットワークス社長 北村さん、インタースペース社長 河端さん、フリープランナー 加賀谷さん、という素敵な顔ぶれも一緒の参加となりました。 さて、どんな珍道中が繰り広げられたのか、早速ご報告したしましょう。 ■ラルフローレンだって小さな店舗から 6日の朝に空港についた私と北村さんは、前日に現地入りしていた伊
WWDCも始まったので、二人のSteve以外に実はいた、もう一人のAppleファウンダーの記事などお読みいただくのも乙なものかと。 Ron Wayneというのがその人で、10%株を持ったのに、創業12日目で会社に返してしまったので、リターンはゼロ。そのまま持ち続けていたら兆円規模の資産になっていた、、、という世紀のがっかり事件です。今は、年金だけが頼りの貧しい暮らしを送っていて、その「もしかしたらなっていたかもしれない超リッチな姿」とのギャップは激しい。 この人、Appleの会社設立の事務手続き、二人のSteveの間に立って人間関係調整、などをしたとのこと。しかし10%株をもらったはいいものの、Wozniakは浮世離れしてるし、Jobsは大言壮語でむこうみずに金を使う。 「このままではこの会社は借金だらけになり、借金取りが唯一の責任ある大人である自分のところに来てしまう」 と恐れをなして、
最近、私はどこに行っても「日本に帰ったら、日本にシリコンバレーを作る仕事をする」と言っている。 私が余りに熱く語るものだから、ほとんどの人の反応は「すごい。それは面白い!」なのだが、 中には「そんなことしてどうなるの?」「何それ、起業家の楽園を作るとかそういう意味?」という懐疑的な反応もある。 だからそろそろ、私の立ち位置を明らかにしておいた方がいいかと思い、ブログに書くことにした。 私が「日本にシリコンバレーを作る」と言うとき、その意味は、 シリコンバレーのように、起業家、経営のプロ、資本、技術、人材が有機的に結びついている。 だから優秀な人が起業しやすく、必要に応じて人材・技術・資本を補給しながら成長しやすい環境。 ということ。 以前のブログ記事でも何度も書いてきているように(代表例)、シリコンバレーやボストンのような起業家の街にはこの環境がある。 だから、起業家がどんどん生まれ、しか
MUSE Associatesを創業したのが1997年5月1日。今日は創業記念日。13年が過ぎた。創業時に36歳だった僕は49歳になり、1歳だったジャックは14歳になった。創業記念日の今日は、まもなくサバティカルが明けるというご報告。 13年はほんとうに長い歳月だった。ベンチャーキャピタル創設、ネットバブル崩壊、2001年の911「同時多発テロ」、英語で読むITトレンド、JTPA創設、はてな、ウェブ進化論、リーマンショックに端を発した世界金融危機からの大不況。いろいろなことがあったが、シリコンバレーに住んだまま、何とかサバイバルできて今日に至る。I survived! が実感。 2年前、期限未定のサバティカルに入ることにした。事業まで休むことはできないので、モノを書くことをほぼすべて休止して自分の時間を作った。10年以上にわたり、自分のキャパシティ以上の仕事をし続けて疲れ、自分の中にあった
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